※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ハミド・スーリヤン(イラン)=ロンドン・オリンピック
決勝は昨年のゴールデンGP決勝大会66kg級3位のドミニク・エティリンガー(クロアチア)を2-0で下した。4試合での失点は準決勝の2点だけだった。
同選手はロンドン・オリンピックで優勝したあと休養し、今年初めに復帰。3月のハンガリー・グランプリ59kg級で優勝し、5月のワールドカップ同級にも出場して4戦4勝。6月下旬のイラン選手権は負傷で欠場したが、世界選手権の前哨戦とも言われている今回の大会の成績で世界選手権かアジア大会の代表が決まると伝えられていた。
イラン選手権59kg級優勝のシルザド・ベヘシリタラは59kg級に出場して5位。両者の実力差は明白といえ、スーリヤンが世界選手権、またはアジア大会のイラン代表となる可能性が高くなった。
なお、86kg級ではロンドン・オリンピック84kg級優勝のアラン・フガエフ(ロシア)が初戦でミカライ・スタダブ(ベラルーシ)に敗れて11位。98kg級では同オリンピック96kg級2位のルスタム・トトロフ(ロシア)が初戦で同じロシアのサファリアン・マクシムに敗れて10位など、ロシアの強豪が上位進出を逃している。