※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=増渕由気子、三次敏之、渋谷淳、平岡櫻子)
■男子グレコローマン66kg級優勝・松本隆太郎(群馬ヤクルト販売=ロンドン・オリンピック60kg級代表。1階級上げて優勝)「オリンピックが終わってから、いいモチベーションといいコンディションが保てていなかったのですが、今大会はいいモチベーションで闘えました。きのう、ロンドン・オリンピックのメンバーが勝ちまくって、(周囲から)はっぱをかけられたこともあったので、負けられない気持ちでした。このルールは体力勝負なので、60kg級の時よりも(減量が少ないので)いい動きができます」
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■男子グレコローマン75㎏級・金久保武大(ALSOK=決勝で昨年の世界選手権66kg級代表の清水博之を下して優勝)「とりあえずアジア大会の代表権を手に入れてホッとしていますが、明日からアジア大会に向けてスタートを切ります。決勝の清水先輩はよくスパーリングをする仲。接戦になると思ったので1ポイントを大事にしていこうと思っていました。4年前は選抜で勝ってプレーオフで負け、アジア大会に出場できず悔しい思いをしました。4年越しの思いをぶつけたいと思っています」
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■男子グレコローマン85kg級・岡太一(自衛隊=大学時代からのライバル、天野雅之を破って優勝)「優勝できてうれしいです。結果を出さないとダメなので、結果出せてよかった。スタンドでもっと攻めないといけないのに、押されていたので、そこを反省したい。最後のリフト技は2点取られていたので、絶対に取らないと、と思っていた。(全日本選手権優勝の鶴巻宰が80kg級へ下げたことについて)鶴巻さんとは、ふんだんから切磋琢磨して練習しているので、階級は違っても目標は一緒だと思う。一緒に頑張っていきたい。アジア大会に向けては、今はまだ期待されてないと思いますけど、もっと頑張って結果を出し、期待される選手になりたい」
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■男子グレコローマン130kg級・園田新(拓大=ライバルの前川勝利に決勝、プレーオフで連勝)「決勝で勝ってうれしかったのですが、少し逃げてしまった部分があった。強い前川さん相手にプレーオフでそんな闘い方をしていたら負けると思い、すぐに切り替えて行きました。プレーオフでは鍛えてきたグラウンドやスタミナをしっかりと出せてよかった。前川さんへの2勝というのは率直にうれしかったですけど、まだ前川さんを越えたとは思っていない。『もう負けない』という気持ちを持った絶対王者になれるよう頑張ります。世界で勝てる重量級になりたいので、課題の体力をつけていきたいです」