2014.06.15

【全日本選抜選手権第1日・特集】優勝選手談話(男子グレコローマン)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(取材=増渕由気子、三次敏之、渋谷淳)


 ■男子グレコローマン59kg級・長谷川恒平(青山学院大職=オリンピック後、3大会目にして優勝)「59kg級というのは今回からできた階級。その階級で初めてチャンピオンになれたことは光栄だと思います。4月から環境が変わって、青山学院大学で働きながら練習している。そのメリハリがきいてよかった。仕事がメーンなので、アジア大会、世界選手権への出場は上司の判断。もし出られることが可能なら、男子でアジア大会の連覇を目指せるのは僕しかいないので、それに向けて練習に励んでいきたいと思う。7年ぶりに母校のシングレットを着て、頑張ればここまでできるという姿勢を学生たちに見せられたと思う」

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 ■男子グレコローマン71㎏級・藤村義(自衛隊=全日本選手権74kg級に続く優勝)「勝つことができてホッとしている。(オリンピック階級ではない)71㎏級に出たのは、減量が苦しくなく、自分の体重に合っているから。これから徐々に体重を上げて、最終的には75kg級でやりたい。前回のアジア大会では銅メダルで悔しい部分があった。そのときは準決勝で負けたので、今度は決勝までいって日本に金メダルをもたらしたい。自分としてはアジア大会も世界選手権も両方とも出場したいですが、それは協会が決めること。(私生活を問われ)3月に入籍しました。励みになっています」

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 ■男子グレコローマン80kg級優勝 鶴巻宰(自衛隊=全日本選手権84kg級に続く優勝)「新階級だったので減量がしんどかったです。84kg級の時の通常体重は89kgくらいでしたが、体力負けしているように感じましたこの階級はちょうどいいかもしれないです。元々74kg級だったのですが、その時は減量がもっときつくて試合で足がフラフラすることもあったのですが、そういうのもなくなったので、自分には80kg級は適正階級かもしれません。4年前のアジア大会では銀メダルだったので、今回は何が何でも金メダルを獲得して帰ってきます」

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 ■男子グレコローマン98kg級・斎川哲克(栃木・足利工高教=4月から栃木県の教員に赴任)「今はほとんど毎日、高校生を相手にフリースタイルの練習をやっています。これくらいの練習で大丈夫か、という不安もありましたが、試合はやってみないと分からないと思っていましたし、わりと動けたと思います。ふだんの練習は60kgくらいの生徒としているので、久々に重たい選手とやって疲れました。アジア大会、世界選手権については、これからいろいろな先生と話し合って、先生たちが背中を押してくれたら、甘えようと思っています」