※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子グレコローマンのワールドカップ最終日は5月16日、イラン・テヘランで予選5回戦とファイナルが行われ、決勝はイランがロシアを6-2で下し、2年ぶりの優勝を遂げた。
59kg級はロンドン・オリンピック55kg級優勝のハミド・スーリヤン(イラン)が同3位のミンギヤン・セメノフ(ロシア)を6-5で撃破。スーリヤンはこの大会4戦4勝。
66kg級は今年の欧州選手権優勝のアダム・クラク(ロシア)がロンドン・オリンピック60kg級王者のオミド・ノルージを8-6で破った。71kg級は2011年世界選手権66kg級優勝のサエード・アブデバリ(イラン)が勝ち、75kg級はロンドン・オリンピック74kg級優勝のロマン・ブラソフ(ロシア)がテクニカルフォールで快勝。ブラソフは予選を通じて3戦3勝。
重量級でも、85kg級で昨年の84kg級世界王者のタレビ・ネマトプール(イラン)が勝ち、98kg級でメフディ・アリヤリ(イラン)が昨年の世界選手権96kg級優勝のニコタス・メルニコフ(ロシア)を下すなど、イランが強さを見せた。
3位決定戦はアゼルバイジャンがハンガリーを6-2で下した。5位以下はトルコ、韓国、カザフスタン、フィンランド、米国、アルメニアの順。
韓国の66kg級ロンドン・オリンピック&昨年の74kg級世界王者の金炫雨は5戦5勝だった。
各試合結果は下記の通り。
◎ファイナル
▼決 勝 イラン○[6-2]●ロシア
59kg級 Hamid SORYAN(イラン)○[6-5]●Mingiyan SEMENOV(ロシア)
66kg級 Adam KURAK(ロシア)○[8-6]●Omid NOROOZI(イラン)
71kg級 Saeed ABDEVALI(イラン)○[3-0]●Chingiz LABAZANOV(ロシア)
75kg級 Roman VLASOV(ロシア)○[Tフォール、11-0]●Farshad ALIZADEH(イラン)
80kg級 Habibollah AKHLAGHI(イラン)○[Tフォール、8-0]●Evgeny BOGOMOLOV(ロシア)
85kg級 Taleb NEMATPOUR(イラン)○[3-1]●Davit CHAKVETADZE(ロシア)
98kg級 Mehdi ALIYARI(イラン)○[3-1]●Nikita MELNIKOV(ロシア)
130kg級 Bashir BABAJANZADEH(イラン)○[Tフォール、9-0]●Vasily PARSHIN(ロシア)
▼3位決定戦 アゼルバイジャン○[6-2]●ハンガリー
▼5・6位決定戦 トルコ○[4-4(18-14)]●韓国
▼7・8位決定戦 カザフスタン○[4-4(17-15)]●フィンランド
▼9・10位決定戦 米国○[4-4(21-15)]●アルメニア
◎予選リーグ
【A組】
▼5回戦
ハンガリー○[7-1]●トルコ、カザフスタン○[5-3]●米国
《順位》[1]ロシア 4勝、[2]ハンガリー 2勝2敗、[3]トルコ 2勝2敗、[4]カザフスタン 1勝3敗、[5]米国 4敗 (2~3位は内容差)
【B組】
▼5回戦
イラン○[5-3]●アルメニア、アゼルバイジャン○[6-2]●フィンランド
《順位》[1]イラン 4勝、[2]アゼルバイジャン 3勝1敗、[3]韓国 1勝3敗、[4]フィンランド 1勝3敗、[5]アルメニア 1勝3敗 (3~5位は内容差)