世界Ｖ５のスタンカ・ズラテバ（ブルガリア）が、本拠をアゼルバイジャンへ移す

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

スタンカ・ズラテバ（ブルガリア）

　ブルガリアなどのメディアが報じたところによると、女子72kg級で世界選手権５度優勝のスタンカ・ズラテバ（ブルガリア）が、2016年リオデジャネイロ・オリンピックへ向けて主にアゼルバイジャンで練習することになった。ただ、国籍はブルガリアのままだという。

　ズラテバは2012年ロンドン・オリンピックで銀メダルに終わったあと、選手活動を引退して政界入りのうわさもあったが、結局、現役続行を決めた。マンツーマンで指導を受けていたシメオン・ステレフ・コーチがアゼルバイジャンのコーチに就任し、同国での練習を希望していたが、ブルガリアには外国での練習に対する年間日数の規定があり、その壁があった。

　ブルガリアのスポーツ省が、ズラテバの実績を評価してズラテバの希望を認め、経済的援助もする特別待遇でリオデジャネイロ・オリンピックの金メダルを目指すことになった。新階級下での階級は不明だが、今年９月の世界選手権（ウズベキスタン）には出場の見込みという。