※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界選手権で優勝した時のユン・ウォンチョル=撮影・保高幸子
24歳のユン・ウォンチョルは、2011年世界選手権で5位に入賞してロンドン・オリンピックに出場(15位)。今年のアジア選手権で3位となったあと、世界選手権では決勝で韓国選手を破って優勝。同国のグレコローマンに初の世界一をもたらした。
北朝鮮は、1980年代後半から1995年代前半まで、フリースタイルの軽量級で抜群の強さを誇った。最近復活してきたが、グレコローマンはそれほどもでなく、2000年シドニー・オリンピックで唯一の銅メダルを獲得しているほか、世界選手権では2005年に初めてメダル(銅)を獲得。今回が2個目のメダルとなる。
ユン・ウォンチョルの躍進により、アジアのグレコローマン軽量級の勢力図も変わりそう。
同選手権は、74kg級で2011年世界選手権66kg級優勝のサエード・ムラド・アブドバリ(イラン)が勝つなど、イランが3階級で優勝。ウクライナが2階級で勝ち、北朝鮮とカザフスタンが1階級ずつ制した。