イリナ・メルレニ（ウクライナ）ら10人がＦＩＬＡ殿堂入り

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

　国際レスリング連盟（ＦＩＬＡ）は、今年の殿堂入りの選手を発表。オリンピックのメダリストなど10人が選ばれた。９月の世界選手権の期間中の20日にブダペスト市内のホテルで行われる。

　ＦＩＬＡの殿堂は、世界のレスリング界で偉業を達成した選手や、発展のために貢献した人が選ばれ、2004年から毎年10人程度を選出している。今年が10年目。

　日本からは高田裕司＝2004年、小幡洋次郎＝2005年、笹原正三＝2006年、金子正明、浦野弥生＝ともに2007年、富山英明＝2008年、吉村祥子＝2009年の７人が受賞している（敬称略、年は選出年）

　【リーダー（功労者）】
　■タマス・ギャスパー（ハンガリー）＝ハンガリー・レスリング連盟の幹部として15回以上の主要大会を開催。選手としても、1896年世界選手権グレコローマン100kg級優勝、銀メダル３度などの実績を持つ。

　■マリアンナ・ノブス（スイス）＝1988～2012年に国際レフェリーとして活動した女性審判。４度のオリンピックのほか、38スタイルの世界選手権に参加した。2000年にはＦＩＬＡのゴールデン・ホイッスル賞を受賞。スイス・レスリング連盟の副会長、審判員長なども歴任。

　【女子】
　■キャロル・ヒュン（カナダ）＝2008年北京オリンピック48㎏級優勝。他に、世界選手権で銀１、銅３を獲得。

　■イリナ・メルレニ（ウクライナ）＝2004年アテネ・オリンピック48kg級優勝、2008年北京オリンピック銅メダル。他に、世界選手権で３度優勝（2000・01・03年）、銀メダル２を獲得。

　【男子フリースタイル】
　■セルゲイ・コルニラエフ（ソ連）＝1980年モスクワ・オリンピック48kg級銅メダル。他に、世界選手権４度優勝（1978・79・81・82年）。

　■エルブラス・テデフ（ウクライナ）＝2004年アテネ・オリンピック66kg級優勝。1996年アトランタ・オリンピック銅メダル。他に、世界選手権３度優勝（1995・99・2002年）、銅メダル１を獲得。

　■アレクサンドル・イワニッキ（ソ連）＝1964年東京オリンピック97kg級優勝。他に、世界選手権４度優勝（1962・63・65・66年）。

　【男子グレコローマン】
　■フェレンチ・コチス（ハンガリー）＝1980年モスクワ・オリンピック74kg級優勝。他に、世界選手権１度優勝（1979年）、銀１、銅１を獲得。

　■ビクトル・イグメドフ（ソ連）＝74kg級で世界選手権５度優勝（1966・67・69・70・71年）。

　■シャミル・シェリコフ（ソ連）＝1980年モスクワ・オリンピック57kg級優勝。他に、世界選手権２度優勝（1978・79年）。