※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ワルシャワ(ポーランド)、ビル・メイ】毎年の世界選手権前の前哨戦と位置付けられている男子グレコローマンのピトラシンスキ国際大会は8月3日、ポーランド・ワルシャワ市のウルシノフ・アリーナで開幕。4階級が行われ、55kg級のロンドン・オリンピック代表の長谷川 恒平(福一漁業)が、2011年世界2位の選手を破るなどして優勝した。オリンピック後初の国際大会出場での優勝。
長谷川は初戦の2回戦でカザフスタン選手、3回戦で日体大の木村洋貴を破り、準決勝ではオリンピックでも対戦した2011年世界選手権2位、現在は国際レスリング連盟(FILA)ランキング1位のエルベク・タジエフ(ベラルーシ)に3点技を2度決めて9-5でテクニカルフォール勝ち。
決勝は欧州選手権5位のアレクサンダー・コスタニドフ(ブルガリア)に6-0で快勝。第1ピリオド、腕取りから落として3点を取り、第2ピリオドは3度場外に押し出した。
セコンドには、ドイツにコーチ留学している笹本睦コーチ(元ALSOK)がつき、優勝した選手のコーチとして「特別賞」を受賞した。
木村は初戦の2回戦を勝ち、3回戦で長谷川に3点の首投げを決めるなどしたが5-9で黒星。敗者復活戦も落として7位に終わった。
各選手の成績は下記の通り。
◎男子グレコローマン
【55kg級】長谷川恒平(福一漁業) 優勝=21選手出場
決 勝 ○[6-0]Aleksandar Kostadinov(ブルガリア)
準決勝 ○[Tフォール、2P1:06(9-5)]Elbek Tazhyiev(ベラルーシ)
3回戦 ○[9-5]木村 洋貴 (日体大)
2回戦 ○[Tフォール、1P1:50(7-0)]Nursultan Kalmurzayev(カザフスタン)
1回戦 BYE
-----------------------------
【55kg級】木村洋貴 (日体大) 7位=21選手出場
敗復戦 ●[1-3]Nursultan Kalmurzayev(カザフスタン)
3回戦 ●[5-9]長谷川恒平(福一漁業)
2回戦 ○[Tフォール、2P2:51(10-1)]Marvin Scherer (ドイツ)
1回戦 BYE