東日本学生リーグ戦での優勝は逃したが、山梨学院大が2026年全日本学生選手権で「金4」を取って実力を見せ、11月の全日本大学選手権での3連覇につながる成績を残した。
優勝した一人、57kg級の勝目大翔主将にとっては再起をかけた大切な大会だった。結果は6試合で1失点しか許さない快勝続きで優勝。「リーグ戦は自分のせいで負け、落ち込んだ。このままでは情けない、という気持ちで臨みました。失点はあったけど、優勝できてホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。
リーグ戦の日大との決勝は、実績で勝目より劣っている倉本亮弥を相手にリードを許し、追い上げたものの追い付かなかった惜敗。この黒星でチームの優勝を逃したようなもので、「キャプテンですし…。かなり落ち込みました」と言う。昨年までのリーグ戦は貴重な白星を挙げていたので、最終学年にこうした結果になるとは思わなかったと言う。
「目の前が真っ暗になったというか、めちゃくちゃ自分を責めたり…。病むって、こんな感じなのかな、と思いました」
時間がたつにつれ、「このまま終わったら、ださいな、と思うようになりました」という気持ちが出てきた。この大会に臨むにあたっては、3日前に妹・勝目結羽(愛知・至学館高)がU20世界選手権で圧勝の優勝を飾った。「妹が優勝したんだから、オレも優勝できるかな、そんな流れなのかな、と思えたんですよ」と笑う。
エネルギーをもらったのは、妹からだけではない。決勝は125kg級から階級順に行われたので、自分の試合は一番最後。そこまでにチームメートの増田大将(92kg級)、荻野大河(70kg級)、山鹿辰士(61kg級)が優勝し、静岡・飛龍高時代の後輩となる淺野稜吾(中大)も勝って、「パワーをもらいましたね」と振り返った。
力をもらった増田、荻野、淺野とは10月のU23世界選手権(米国・ラスベガス)へ出場予定。「そのあと内閣(全日本大学選手権)もあります。今はうれしいのですが、切り替えて、またしっかり練習したいです」と前を向いた。
U23世界選手権は、2024年U20アジア選手権以来の日本代表としての国際大会。その大会は負傷で1回戦を棄権したので、実質的には2023年アジア選手権以来となる。「優勝を目指しますが、気張らずにやります」と力試しをし、連覇がかかる全日本大学選手権へ挑む。大学対抗得点は3連覇がかかるので、リーグ戦の分まで奮戦しなければなるまい。
リーグ戦では倉本亮弥(前述)のほか、準決勝で小川大和(日体大)にも敗れていた。ともに今大会での対戦はなかったので(注=小川はU20世界選手権出場のため不参加)、11月に再戦があれば真価が問われる一戦。チームの優勝のためにも負けられない。
「日大や日体大だけではなく、強い選手は多い。どの大学の選手にも勝つ、という気持ちで頑張ります」と話し、秋の決戦に臨む。