2026.08.24NEW

2026年U20世界選手権(スロバキア)出場の女子チームが帰国

 2026年U20世界選手権(スロバキア・ブラティスラバ)に出場した女子チームが8月23日、成田空港着のオーストリア航空で帰国した。62kg級の尾西桜(日体大)が2度の59kg級と合わせて3年連続で優勝するなど、「金5・銀1」を獲得。国別対抗得点は3年連続で優勝だった

 2014~16年の古市雅子(現自衛隊)に続く3連覇を達成した尾西は「3連覇できてうれしい気持ちです。直前のけががあり、プレッシャーもあった中、いろんなことを乗り越えて優勝できたのは、次のステップ、62kg級で世界選手権へ出ることですが、それに向けていいステップになったと思っています」と振り返る。

▲メダル獲得選手。左から小野こなみ、吉田千沙都、尾西桜、野口紗英、勝目結羽、小塚菜々

 けがは現地に着いたあとの練習で負ってしまったそうで、「初めてのこと」だと言う。しかし、「オリンピックでもこうしたことが起きるかもしれない、すべて経験」と前向きに考えたそうで、それで乗り越えることができた。「いろんな人に助けてもらいました」と感謝の気持ちを表した。

 世界レスリング連盟(UWW)ウェブサイトの展望記事で「負ける要素なし」と高評価されていたが、「注目されて多くの人に見てもらえるうれしさが半分、(書かれたので)負けたくない、という気持ちが半分でした」と言う。

 この優勝を機に、再びシニアの日本代表争いに挑むことになる。「元木(咲良)さん、尾﨑(野乃香)さん、稲垣(柚香)さんと強豪がいる。まず国内で勝ち、世界選手権で金メダルを取って、オリンピックでの金メダルを目指して頑張っていきたい」と話した。

自分たちが次にシニアで活躍するというプライド…正田絢子監督

 正田絢子監督(京都・丹後緑風高教)は「直前のけがもあって不安がありましたが、尾西キャプテンを中心によくまとまってくれました。持っている力を発揮し、チームの雰囲気がよかったので、実力以上の力を発揮した選手もいて、この結果につながったと思います」と団結を強調。

 昨年と同じで、U17・20アジア選手権、U17世界選手権の国別対抗得点で優勝できず、迎えたこの大会で、日本女子の強さを見せつけた形だが、「シニアで活躍するメンバーもいて、『ここで負けていられない』という気持ちが強かったと思います。だれもが、自分たちが次に(シニアで)活躍するというプライドを持っていた」と、選手の気持ちを評価した。

▲選手に声援を送る正田絢子監督=UWWサイトより

 齋藤ほのかコーチ(東京・安部学院高教)は「正田監督が『チームのために行動しなさい』と言っていましたが、だれもがチームのための行動をしてくれ、それが団体優勝につながったと思います」と、やはり結束の強さを評価。

 初日が終わった時点でインドが10位で、「インドは落ちたのかな」と思ったそうだが、最終的に2位になっており(中国が3位)、「やはりアジアが強い。気を抜けないと思った」と気を引き締めた。

 
 
 
 
 
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 ■50kg級優勝・勝目結羽(愛知・至学館高)「U20の国際大会は初めてだったので、優勝できて安心しました。(5試合で1失点という内容は)いつも練習している攻めのレスリングが世界でも通用したと思います。やってきたことは間違いないと思いました。

 (3回戦で闘ったシニア世界選手権代表でもある米国選手は)強くて、最初は様子見でしたけど、途中から自分の動きができました。これからはもっと強い選手と闘わないとなりません。もっと練習して、今の自分が言うのはおこがましいのですが、天皇杯(全日本選手権)で優勝できるように頑張ります」

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 ■55kg級2位・小塚菜々(三重・いなべ総合学園高)「決勝は、アメリカからの応援者も多くいて、相手にのまれてしまいました。まだ海外慣れしていない面があると思います。

 (準決勝までも)2回戦のロシアの選手相手にポイントを取られてフォールされかけたりしました。勝てたのはよかったのですが、反省材料がありました。まだ世界のタイトルを取れていないので、来年こそは優勝できるように頑張りたい」

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 ■57kg級優勝・小野こなみ(日体大)「(2023年の)U17の世界選手権は決勝で負けていましたので、今回、優勝できてうれしいです。決勝はちょっと手こずりましたけど、いつもなら6-6になって負ける場面だったのに、強い気持ちを持って挑むことができて勝つことができました。日体大へ進んでの練習で自信がついてきました。

 (階級は)55kg級がぴったりなのですが…。まだ決めていません。目の前の試合に勝つために、レスリングを楽しんで頑張りたい」

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 ■59kg級優勝・野口紗英(山梨学院大)「(2024年の)U17の世界選手権は準優勝で、その借りを返せた、という気持ちです。強気でいけたことと、最後まで守りを徹底できたことが勝因だと思います。内容は決してよくなかったので、これから山梨学院で練習を積み、悪かったところを改善していきたい。

 今年のこのあとの目標は天皇杯(全日本選手権)で優勝することです。来年は、まだU20に出られるので、2連覇を目標にしたい」

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 ■72kg級優勝・吉田千沙都(南九州大)「優勝できてホッとしています。優勝したい、という強い気持ちがよかったと思います。(決勝はインド選手に5-3)いつもインドに負けているので、ふわ~という気持ちがあって攻め切れなかったです。反省材料です。

 (2023年のU17世界選手権に続く優勝で)グランドスラムの可能性が出てきました(笑)。狙いたいと思います。重量級で闘うにはパワーが足りないので、力をつけたい。(身長は低いが)相手はやりにくいみたいなので、それが武器だと思います」