2026.07.06NEW

2026年U20アジア選手権(タイ)出場の女子選手が帰国

 タイ・パタヤで行われていた2026年U20アジア選手権に出場した女子チームが7月5日、羽田空港着のタイ国際航空で帰国した。55kg級の池畑葉菜(育英大)が優勝したにとどまり、他に「銀2・銅3」で、国別対抗得点は3年連続3位だった。

▲タイから帰国した女子チーム

 柳川美麿監督(育英大部長)は「この世代をしっかり鍛えないと、シニアになったときに今の(シニアの)強さを維持できない可能性があると感じた」と厳しい表情。シニアは昨年までアジア選手権で6大会連続優勝(今年は2位)、世界選手権は2013年から優勝を続けており、世界から注目を集めているが、「次世代を含めた強化を模索しないと、次がない可能性が出てきた。対策をしなければならない」と話した。

 直前に同所で行われたU15アジア選手権では「金7・銀1・銅1」の大会史上最高の成績を残したが、中国が参加しておらず、モンゴルもキャリアの浅い選手の参加。両国とも「中学生くらいの年齢からレスリングを始めているようなので、この世代では日本が圧倒的に有利」と分析。手放しで喜ぶ状況ではないとし、「今はシニアの強化が中心になっているけど、若い世代の強化にも力を入れなければならない」と言う。

 出場した選手の技術が劣っているわけではなく、気持ちでも負けていない。それで、なぜ勝てないのか。「練習の量と質を上げていかなければならないと思う」と話し、同じように練習していては、8月中旬のU20世界選手権(スロバキア)も「団体優勝は厳しいかもしれない」と警鐘を鳴らした。

▲羽田空港でのミーティング

 国際大会に初出場で初優勝の池畑葉菜は、姉・菜々(育英大)も2022年大会で優勝しており、姉妹優勝を達成した。「めっちゃ、うれしいです。けっこう失点が多く、僅差の試合ばかりでしたけど、取られても焦らず、着実に取り返すことを意識して最後まであきらめなかったのが、よかったです」と振り返った。

 準決勝で勝ったウズベキスタン選手は、シニア・アジア選手権3位の選手。「初めての国際大会だったにもかかわらず、シニアで活躍している選手に勝てたことは自信になりました」と内容もよかった優勝だが、失点を減らすことが今後の課題。「もっと自分から攻め、失点をなくすように練習したい」と新たな課題に挑む。今夏は全日本学生選手権優勝が目標。

▲メダル獲得選手。左から小川舞(早大)、池畑葉菜(育英大)、櫻井杏菜(育英大)、吉川華奈(東洋大)、西岡麦(京都・海洋高)、藤田眞妃琉(群馬・前橋育英高)


 ■53kg級2位・小川舞(早大)「去年50kg級で優勝していたので、今年も優勝したかった。(決勝)のインドの選手に一歩届かなかった。びびらずに最初から攻めていけば、もっとポイントを取れたのかな、と思います。準決勝までは自分の得意な体勢にもっていくことができました。その体勢にもっていける組み手などを、もっと磨きたい。目標は、まず全日本チャンピオンです」

 ■76kg級2位・藤田眞妃琉(群馬・前橋育英高)「インドの選手が強い選手ことは分かっていました(昨年のU20世界選手権72kg級優勝)。その選手と(ノルディック方式で)2度、試合ができたのは、いい経験でした。力が強く、びびってしまった部分があり、なかなか前に出られませんでした。ただ、1試合目と2試合目で点差が縮まりましたし、次に闘うときはどうか分からない感触もあります。勝った試合は、相手の大技狙いに対して、ていねいに闘ったのがよかったです。インターハイ3連覇を目指して、すぐ練習です。この結果におごらず、優勝できるように頑張ります」

 ■57kg級3位・櫻井杏菜(育英大)「優勝を狙っていたので、むちゃくちゃ悔しいですけど、3位決定戦で勝てて、よかったかな、と思います。負けた試合は、タックルに入れても、そのあとの処理がダメでした。3回も入れたのに、ポイントにつなげられなかったので負けてしまったと思います。落ち込みましたけど、先輩たちからの励ましのLINEなどで持ち直しました。国内の方がレベルが高い。国内で勝てば海外でも勝てるので、全日本選手権などで頑張りたい」

 ■62kg級3位・吉川華奈(東洋大)「昨年に続いての銅メダルで、悔しいという気持ちが大きいです。(準決勝は)勝てた試合だと思います。ラスト1分までは作戦通りに闘ってリードしていましたけど、勝ち切れなかったのは実力不足だと感じました。ひざを痛めてしまったこともあり、3位決定戦はラスト18秒までリードされていましたが、逆転できたのはよかった。インカレ(全日本学生選手権)で優勝するため、けがをしっかり治したい」

 ■72kg級3位・西岡麦(京都・海洋高)「初めての国際大会でメダルを取れ、うれしいです。気持ちと気合でメダルが取れました。技術は外国の選手には劣っていたと思うので、気持ちがすべてでした。(予選リーグで負けた選手に3位決定戦でリベンジし)最後の試合だと思い、すべてを出し切って悔いのないようにしようと思って闘ったのがよかった。次はインターハイで、表彰台に乗ることが目標です」