2026.07.01NEW

2026年U15アジア選手権(タイ)出場の女子チームが帰国

 タイ・パタヤで行われた2026年U15アジア選手権に出場した女子チームが6月30日、羽田空港着のタイ国際航空で帰国した。「金7・銀1・銅1」は2018年に始まった大会史上、最高の成績。

▲大会史上最高の成績で帰国した女子チーム

 濵口純監督(全国中学生連盟)は、2024年大会の男子フリースタイル・チームのコーチとして参加し、大会初の団体優勝を実現。今回も“勝利の神様”的な活躍となった。「去年がいい成績(6階級制覇)、それに近づければいい、という気持ちでした。超えてくれるとは…。選手の実力のすごさを、まざまざと見せつけられました」と、驚きの思いでこの成績を受け止めたそうだ。

 「各所属の練習が間違っていなかった証明だと思います。この世代の日本の技術力は別格だと感じました」とも話す。かつて猛威を振るったインドは、日本が制した以外の3階級で優勝しているが、日本選手との対戦成績は日本が4勝2敗。国別対抗得点で2位に入っているものの、「正直、思ったほどの猛威や強さは感じませんでした」とのこと。ウズベキスタンの伸びの方が目立っており、意外なところでは台湾が伸びていると言う。すぐに日本を追い越せるとは思わないが、今後、伸びる予感を感じたそうだ。

▲金メダル獲得の7選手。左から郡紗良(兵庫・芦屋学園中)、小山実久(兵庫・芦屋学園中)、杉林羅夢(兵庫・芦屋学園中)、町田紀杏(東京・フィギュアフォークラブ)、櫻井つきの(高知・高知クラブ)、吉田玲衣(福島・ふたば未来学園中)、平田萌々美(三重・白山DREAMER)

 坂本涼子コーチ(兵庫・芦屋学園中教)は「全員がファイナル(3位決定戦・決勝)に進んだすばらしい成績。各所属でしっかり強化していて、選手が実力を出したのだと思います」と振り返る。インドは、かつての勢いはないものの、「(日本と)もっと離れていると思ったら、2位に入っていて、得点も40点差。やはり、あなどれないです」と気を引き締める。

 全体を通じ、この世代のアジア全体の成長を感じたそうだ。これまで、大半の階級がノルディック方式(7選手以下の出場)の年もあったが、今年は3階級だけ。参加国・選手が増えているわけで、この世代も少しずつレベルアップしていくと予想。第1回大会から中国が出ていないのは寂しい限りで、「中国が出てきたら、もっと変わっていくと思います」と話した。

▲羽田空港での最後のミーティング


 ■33kg級4位・鳥居美波(千葉・松戸ジュニア)「負けた試合もありましたけど、初めての国際大会で勝てた試合もあって、よかったです。勝った試合は自分から攻めることができ、グラウンドも攻めて守れて、よかったです。負けた試合は脚を取られて自分の動きができませんでした。もう一度、あの舞台に出てメダルを取りたい」

 ■36kg級優勝・郡紗良(兵庫・芦屋学園中)「楽しかったですし、うれしかったです。点を取らせない、という守りがしっかりできました。インド選手の独特の技に何回もかかってしまったのが反省点です。来年も日本代表になり、2連覇を目指して頑張りたい」

 ■39kg級優勝・小山実久(兵庫・芦屋学園中)「2連覇できてうれしいです。自分から攻め続けることができました。去年は(ノルディック方式で)1回負けての優勝でした。今年はトーナメント方式で、全部勝っての優勝で、よかったです。がぶったとき、手が深く入って点につながらないことがあったので、それを直していきたい。U17でも海外の大会に出られるように頑張りたい」

 ■42kg級優勝・杉林羅夢(兵庫・芦屋学園中)「うれしかったです。練習してきたことを出せたので、よかったです。投げられたことは反省材料。次はU17になるので、U17になっても優勝できるように頑張りたい」

 ■46kg級3位・島谷幸実(青森・野辺地ジュニア)「優勝できなくて悔しいですけど、いい経験ができたと思います。(準決勝の)敗因は相手のペースとリズムに合わせてしまって自分の動きができなかったことです。勝った試合は、試合の中で相手の弱点を見つけ、自分の得意技を出せました。高校では、世界選手権に出たいと思います」

 ■50kg級優勝・町田紀杏(東京・フィギュアフォークラブ)「初めて日本代表になり、アジアで勝てるかどうか、不安がありました。勝ててホッとしています。相手は体格がよく、力の強い選手が多かったのですが、プレッシャーをかけたり、タックルを決めたりで勝つことができました。試合開始直後、相手に合わせてしまうことを今後は気をつけたい。来年、2連覇できるように頑張りたい」

 ■54kg級優勝・櫻井つきの(高知・高知クラブ)「2連覇できて、ホッとしています。自分の得意な形にもっていくため、反復練習を何度もやってきたことがよかったと思います。来年はU17になります。まず国内で勝って、世界へのキップを取りたい」

 ■58kg級優勝・吉田玲衣(福島・ふたば未来学園中)「うれしいです。ここまで練習してきたことをい、すべて出そうと思いました。全力で取り組んできたことの結果かな、と思います。全中(全国中学生選手権)でもタックルに入って返されたことがあり、今大会でもありました。そこを直したい。全中は2位だったので、来年は絶対に1位を取ります」

 ■62kg級優勝・平田萌々美(三重・白山DREAMER)「(2連覇できて)安心しました。前に出ることができ、自分のタックルができてよかったです。減量がうまくいかなかったのは反省点。もっと計画性をもってやらないとなりません。来年からU17になり、世界で優勝したい。クイーンズカップで優勝するため、日々努力します」

 ■66kg級2位・土井池望和(大阪・吹田市民教室)「初めての国際大会。メダル獲得を目標にしていて、その点はよかったのですが、優勝できずに悔しい気持ちです。決勝は、組み手の対処法ができなかった。きちんと対策していきたい。来年はU17になりますが、金メダルを持ち帰ります」