(文・撮影=保高幸子) / 《写真集》
高知県出身で、2024年パリ・オリンピック金メダリスト2名の名前を冠したジュニアレスリング大会「櫻井つぐみ・清岡幸大郎杯」の第2回大会が2026年6月28日、櫻井つぐみさんの出身地である高知県香南市にある高知県立青少年センターで行われ、関西から九州まで様々な地域から183選手が参加した。
数日前に発生した台風の影響で遠征を見合わせたチームもあったため、当初の予定より2チーム少ない26チームの参加となった。
昨年と違い、今年は櫻井さんが計画段階から積極的にアイデアを出し、企画を練りあげた。「子どもたちに喜んでもらって、また参加したいと思ってもらえるように工夫しました」と、さらにパワーアップ。会場に掲示された大きなボードには、2人の写真、強さの秘訣、好きな食べ物などが張り出され、読んでクイズに答えるクイズラリーを実施。
スポンサーのJAグループ高知からは賞品が用意され、メダルに関係なく、特に頑張っていた選手に渡すなど、楽しみを増やした。
「メダルや賞状にもこだわって、可愛いデザインにしました」とも話す。そこに描かれているのは、櫻井さんが大好きな「パンどろぼう」の作者・柴田ケイコさんによるもの。高知県出身で、2人のために描き下ろされたイラストだ。
櫻井さんの父で高知県レスリング協会理事長の櫻井優史さんも、大会前日深夜まで準備に追われるなど大会の成功に尽力。「子どもたちに、試合だけではない楽しみを持ってもらえたんじゃないかな、と思います。申し込みは去年よりも多くいただきましたし、これが第3回、第4回につながるでしょう」と手ごたえを感じている。
「どの県でも、中学生をどう育てて、より興味を持ってもらってレスリングを続ける気持ちにさせるかが課題になっている」そうで、中学生の部の優勝者には“ご褒美”の金メダリスト2人との参考試合(2分)を初めて行い、選手にも保護者にも大好評だった。
この大会のために帰郷し、8名の中学選手に胸を貸した清岡幸大郎(カクシングループ)は汗だくになりながら、「まだ現役なので、選手としての活躍がもちろんですけど、歴史ある大会にしていけるように、自分にできることをいろいろ模索しながら、地元の発展のために頑張っていきたい」と意気込んだ。
来年以降もさらに魅力ある大会となりそうだ。