2026.06.22NEW

天才女子選手アミート・エロル(米国)が世界選手権の代表へ

 2026年世界選手権(10月、カザフスタン)の男子フリースタイルと女子の米国代表を決める「Final X」が6月19日、ニュージャージー州ニューアークで行われ、2024年パリ・オリンピック女子68kg級優勝のアミート・エロルが72kg級で代表権を獲得。昨年の世界王者カイル・スナイダー(男子フリースタイル97kg級)とヘレン・マルーリス(女子57kg級)の元オリンピック・チャンピオンも勝ち抜いた。

 試合は、昨年の世界選手権メダリストと国内予選を勝ち抜いた選手、あるいは国内予選を勝ち抜いた2選手による3戦2勝システム(最大3試合を行い、2勝した選手が勝ち)で行われた。

 女子72kg級を相手の負傷棄権で制したアミート・エロルは、2022年に米国史上最年少となる「18歳8ヶ月14日」で女子72kg級を制覇。2024年パリ大会の68kg級では米国史上最年少の「20歳7ヶ月5日」でオリンピック・チャンピオンへ。4世代の世界選手権とオリンピックで優勝する「世界グランドスラム」を達成し、米国のレスリング史を次々と塗り替えている選手。出産で1年間のブランクのあと、世界選手権の代表に返り咲いた。

▲出産を経て世界の舞台に復帰するアミート・エロル(米国)。変わらぬ強さを見せるか=写真は2024年パリ・オリンピック

 同57kg級は昨年の世界選手権を制したヘレン・マルーリスがパンアメリカン選手権優勝のアマンダ・マルティネスに2連勝。3度のオリンピック出場に加え、13度目の世界選手権代表入りを果たした。

 男子フリースタイルでは、97kg級世界チャンピオンのカイル・スナイダーがパンアメリカン選手権2位のスティーブン・ブキャナンに第2試合を落としたが、第3試合に勝って代表権を獲得。86kg級は79・74kg級で世界選手権4度優勝のカイル・デイクが、世界王者のザヒド・バレンシアに初戦黒星のあと2連勝して代表権を奪取した。

 61kg級は昨年のU20世界王者のマーカス・ブレーズが、昨年18歳で世界選手権出場を果たしたジャックス・フォレストを退けて初の世界選手権代表になった。

 なお、同92kg級は世界王者のトレント・ヒドレイが日程を間違い、19日に自身の結婚式を入れてしまうミス。対戦相手のマイケル・マキアベロはノースカロライナ大学時代のチームメートで、結婚式に出席予定だった。両者の合意によって6月13日にバージニア州シャンティリーで行われる前代未聞の珍事となったが、ヒドレイが2連勝して代表権を獲得していた。

 男子フリースタイル65kg級と女子68・76kg級は、世界選手権メダリストの負傷によって延期された。


2026年世界選手権・男子フリースタイル代表

57kg級 Lee, Spencer=2024年パリ・オリンピック2位
61kg級 Blaze, Marcus=2025年U20世界選手権優勝
65kg級=未定
70kg級 Retherford, Zain=2023年世界選手権優勝
74kg級 Green, James=2026年UWWランキング大会5位
79kg級 Haines, Levi=2025年世界選手権2位
86kg級 Dake, Kyle=2024年パリ・オリンピック74kg級3位
92kg級 Hidlay, Trend=2025年世界選手権優勝
97kg級 Snyder, Kyle=2025年世界選手権優勝
125kg級  Hendrickson, Wyatt=2026年パンアメリカン選手権優勝


2026年世界選手権・女子代表

50kg級 Turner, Morgan=2025年U17世界選手権49kg級優勝
53kg級 Rodriguez Dobler, Cristelle=2026年パンアメリカン選手権3位
55kg級 Leydecke, Everest=2026年パンアメリカン選手権優勝
57kg級 Maroulis, Helen Louise=2025年世界選手権優勝
59kg級 Nette, Abigail=2026年パンアメリカン選手権優勝
62kg級 Nwachukwu, Adaugo=2026年パンアメリカン選手権優勝
65kg級 Kayla Miracle=2026年パンアメリカン選手権優勝
68kg級=未定
72kg級 Elor, Amit=2024年パリ・オリンピック68kg級優勝
76kg級=未定