2026.06.18NEW

【2026年全国中学生選手権・特集】負けをエネルギーにした優勝、7月にはU17世界へ挑戦…男子グレコローマン48kg級・田中琉之介(神奈川・横須賀ジュニア)

 昨年(2025年)からスタートした沼尻杯全国中学生選手権の男子グレコローマン。4選手が2連覇を達成したが、48kg級の田中琉之介(神奈川・横須賀ジュニア)は、昨年は男子フリースタイル38kg級のチャンピオン。両スタイル制覇の記念すべき第1号選手となった。

▲沼尻杯の両スタイル制覇の第1号選手となった田中琉之介(神奈川・横須賀ジュニア)

 決勝でラスト10秒の逆転劇を演じた田中は「めちゃめちゃうれしいです」と第一声。決勝の相手の江添一颯(佐賀・鳥栖クラブ)とは3月のU15全日本選手権準決勝で闘い、0-11のテクニカルスペリオリティで負けていた相手。その負けを引きずっていたわけではないだろうが、先にグラウンドの防御となり、こらえたものの、その後はなかなか攻め込めない展開へ。

 第2ピリオドのグラウンド攻撃のチャンスもポイントにつなげられず、1-1の相手有利のまま終盤へ。ラスト25秒の首投げも決まらず、万事休すかと思われたラスト10秒、巻き投げが決まって4点を奪取。薄氷を踏む思いながら優勝を引き寄せた。

 「負けたときからコーチと話し合い、対策を立ててきました」。第2ピリオドに1-1とポイントは追いついたものの、お互いにパッシビティ・ポイントなので、そのままなら先取点を取っている相手の勝ちとなる。必死の反撃もなかなか実らなかったが、「絶対に逆転してやる、という気持ちで頑張りました」と力をこめた。

▲豪快な反り投げを見せた田中だが、なかなか追いつけなかった

JOC杯U17でもリベンジ優勝を達成していた

 リベンジ魂を燃やして勝ったのは、4月のJOCジュニアオリンピックU17-45kg級でも達成している。同大会の決勝で対戦した平井鉄清(山梨・韮崎工高)は昨年11月の全国中学選抜U15選手権の決勝で敗れた相手。今大会と同じく負けた試合を徹底的に分析して闘い、7-0でリベンジに成功。U15では優勝できなかったが、U17で優勝という離れ業をやってのけた。

 「負けをエネルギーにした連続優勝ですね」との問いに、にっこり笑い、「ありがとうございます」と返した。昨年3月のこの大会まではフリースタイルで優勝を続けた。「グレコローマンをやってみたら、面白くて」と、11月の全国中学選抜U15選手権からグレコローマンへ。負けを経験しながら、その選択がいい方向に向かっている。

▲ラスト10秒で逆転優勝。7月にはU17世界選手権へ挑む

 7月末にはU17世界選手権(アゼルバイジャン)へ挑む予定。年上の外国選手が出場する大会に「ちょっと緊張します」と言いながら、「絶対に勝ちます」ときっぱり。

 フリースタイルを捨てたわけではなく、今後は両スタイルでチャンピオンを目指す予定。「(両スタイルに挑むのは)楽しいので頑張りたい。将来は両スタイルで世界で勝てる選手になりたい」と話した。