2026年沼尻杯全国中学生選手権で、7年ぶりに3連覇達成選手が誕生した。女子42kg級の志田向夏花(ひまわり=岐阜・羽島市連盟)で、4試合を勝ち抜いての栄冠。「本当にうれしい」と話したあと、父母、兄弟、監督、コーチからのサポートと応援に感謝し、「恩返しができたと思います」と声を弾ませた。
厳しい闘いが続いた大会だった。準決勝で対戦した杉林羅夢(兵庫・芦屋学園中)は4月のジュニアクイーンズカップ(JQカップ)U15のチャンピオン。その大会では2回戦(志田の初戦)で対戦し、フォール負けしていた相手だ。2024年にも2大会で敗れており、いわば“天敵”。
試合はアクティビティタイムで1点を先制され、第2ピリオドに取り返して1-1へ。そのあと、2度にわたって場外際に追い込まれるなど苦しい展開となったが守り切った。
苦しい闘いは決勝も同じだった。相手の内田実那(東京・青山学院中等部)は、JQカップU15で2位になり、順位では自分の上だった選手。対戦したことはなかったが、これまでの成績からして決勝に上がってくることは予想していたと言う。
組み合ってみて「強い」と思ったそうだ。案の定、場外へ出てしまって1点を先制され、アクティビティポイントを取られて0-2とリードされる展開。しかし、2-2、2-4、4-4と粘って第2ピリオドへ。相手の反撃を強固ながぶりでしのぎ、終了間際にフォール勝ち。「全力を出し切れたかな」と振り返る。
最後こそ、がぶりから返してフォールへつなげたが、がぶるだけのシーンも多く、やや守勢に回ってしまった内容だったことは否めない。「次は、最初から最後まで攻め切れるレスリングで優勝したいです」と反省気味に話した。
大会3連覇だが、小学校の頃から負け知らずというわけではない。優勝を逃した大会もあり、前述のとおり今年のジュニアクイーンズカップは初戦敗退。負けをエネルギーに変えての快挙だ。負けるたびに「悔しくて、自分の課題を何回も見直して練習してきました。負けたことは無駄ではなかった。この大会の優勝につながっています」と言う。
3連覇は須﨑優衣や櫻井つぐみのオリンピック金メダリストが名を連ねる記録だが(クリック)、オリンピック出場など今後の好成績を保証するものでもない。「もっと攻め続けるレスリングができるように練習し、もっと成長したい。練習の成果をいろんな大会で試し、結果につなげたい」と前を向いた。
U15アジア選手権出場を逃したので、次の大きな大会は10月の全日本女子オープン選手権になる予定。同選手権と11月の全国中学選抜U15選手権での優勝を目指して練習に打ち込み、中学の最後の年を締めくくる予定だ。