2026.05.29NEW

【2026年明治杯全日本選抜選手権】健闘選手の声(女子)

(2026年5月21~24日、東京・駒沢体育館)


 ■50kg級・伊藤海(フォーデイズ=ケガからの復帰戦。準決勝で須﨑優衣に敗れ、最後は3位)「約1年ぶりの試合出場で、緊張の中での試合でした。悔しい思いと、とりあえず3位を確保できてホッとした気持ちです。試合感覚の面で不安がありました。(初戦が不戦勝で、復帰第1戦の相手が須﨑優衣)1試合やってからの方がよかったとは思いますけど、すぐに気持ちを切り替え、やってやろう、という気持ちをもって、いいコンディションで臨めました。

 今回は勝ち負けより、自分のレスリングをすることがテーマ。(須﨑戦の)第1ピリオドはいい動きができて、楽しいという感覚はありました。ただ、2-2で折り返して勝ちが見えた瞬間、自分のリズムが崩れてしまいました。後半は経験値のある相手に連続で取られてしまった感じです。このあと、全日本社会人選手権、国民スポーツ大会と試合をこなして、経験を積みたい」

(撮影=矢吹建夫)


 ■50kg級・吉元玲美那(KeePer技研=負傷箇所の手術からの復帰戦。初戦で無念の黒星)「半年間、いろんなことがあって、それを試そうと思いました。1回戦で負けて敗者復活戦に回れないことは初めて。12月に向けてしっかりはい上がり、最後は自分が(栄光を)つかみ取る、という思いは途切れさせないように頑張っていきたい。(ケガは)去年の明治杯のあと痛め、世界選手権で悪化させてしまって手術しました。(自分の)動きができなかったことは感じます。でも、出場したことに後悔はありません。

 この舞台に立てたことをプラスにするには、これからの頑張りだと思います。だれに、どう思われようとも、12月(が勝負ということ)を忘れず、やるべきことをやっていきたい。練習拠点の至学館大は若い選手(森川晴凪、勝目結羽)が育っているので、毎日刺激をもらいながらできています」


 ■57kg級・永本聖奈(アイシン=59kg級全日本チャンピオン、決勝で藤波朱理に敗れる)「自分の動きと技ができずに終わってしまいました。相手は自分のすきをつく強さがある。分かってはいたけど(タックルに)かかってしまった。ポイントを取りたかったけれど、それもできなかったのは悔しい。(57kg級へのエントリーは)予定通りです。去年の天皇杯は足首の調子がよくなかったので(減量のない)59kg級に出ましたけど、次は57kg級と決めていました。

(藤波の強さは知っているが)挑みたい、という気持ちがあって、気合を入れていました。今回闘って、肌で感じたこともあった。見ているだけでは分からないことがあるので、実際に闘えたのはよかった。(全日本2位の德原姫花に勝利)最後、逃げるような形になって、もう少し時間が長ければ逆転された試合。確実に勝てるように強化していきたい。12月が勝負です」

(撮影=矢吹建夫)


 ■62kg級・元木咲良(育英大助手=尾西桜と尾﨑野乃香に敗れ、最終的に3位)「(ノルディック方式なので)1回負けたけど、チャンスがあると思って(尾﨑戦の)マットに立ちました。気持ちや体の調子、技術のすべてを含めて、今の自分の実力がこれだと思いました。意識の高さ、試合への覚悟などが相手選手より劣っていた。実力不足です。パリで金メダルを獲得して夢がかない、もう一つの目標だったグランドスラムも達成。次はロサンゼルスへ向けて頑張ろうと思っていましたけど、まだ覚悟が決め切れていなかったことを感じました。

 まだ明日、残っていますので(注=取材は初日終了時)、気持ちを立て直せるか分かりませんが、育英大の選手はみんな頑張っている。助手なので(見本を見せないとならないので)しっかり闘い抜いて、今回の経験をもとに頑張っていきたい。これが今の自分の実力なので、次の大会で『必ず優勝する』とは言えないけど、12月までに力をつけて臨みたい」

(撮影=矢吹建夫)


 ■62kg級・尾西桜(日体大=59kg級世界チャンピオン。決勝で尾﨑野乃香に敗れる)「きのう(元木咲良に)勝ったからには、今日もしっかり勝ち切ってプレーオフまでつなげたかったのですけど、そんなに甘くない、と感じました。点数を取られることへの恐怖心はなかった。取られても取り返す、という気持ちで、最後までやりました。去年の12月より、ロサンゼルス・オリンピックに近づけたと思っています。(オリンピックの)予選がからんでくる次の天皇杯から、しっかり集中して、もう一回見直して、つなげていきたい。

 日本の62kg級は世界で一番厳しい階級だと思います。代表を取ることは難しいと思いますけど、それだからこそ、やりがいがある。一人一人をクリアしていくことが自分の成長につながるので、レスリングが好きになるし、楽しいと思うようになります。ロサンゼルスは必ず自分が行く、という気持ちがあります」