2026.05.27NEW

【2026年明治杯全日本選抜選手権・特集】優勝選手・プレーオフ勝者の声(女子62~76kg級)

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(2026年5月21~24日、東京・駒沢体育館/
取材=布施鋼治、植村晧大、安藤香穂、吉田さとみ、樋口郁夫)


 ■62kg級優勝・尾崎野乃香(慶大OG=準決勝で元木咲良を破り、決勝で尾西桜を破る)「(決勝は2-1の辛勝)楽に勝つにはどうするべきだったかを振り返りますが、勝ち切れたというのは大きな収穫だと思います。最後まで心を強く持てたことは、よかったです。日本人相手ですと、やはり自分も相手も手の内が分かっているので、すごく難しくなってきます。オリンピック(国内)予選では、その選手たちと試合することになるので、そのときは世界の選手と戦うことを別に置いて、日本選手と闘うための気持ちとレスリングをどうやっていくかを考えたい。

 アジア大会は前回が2位だったので、リベンジという思いで頑張りたいです。世界選手権は、去年はプレーオフで負けて出られなかったので、今年は3回目の世界チャンピオンになるという思いを持って頑張っていきたい。世界選手権で初めて優勝した時は、すごくワクワクしました。その気持ちを忘れたくないと思いつつも、少し違う考え方が生まれてくることもあります。すべてを、長いレスリング人生として考え、楽しもうと思います。いつも同じ心持ちではいられないので」


 ■女子65kg級・池畑菜々(育英大=同門同期の元木日陽里との決勝に勝つ)「エントリーの時から、正直、やりたくない相手と思っていました。お姉さん(咲良)に作戦を立てられていたら嫌でしたので。実際、自分がやろうとしていたことがばれていて、やりづらかったです。今までだと失点した瞬間に崩れたり、精神的に追い込まれたりしてしまうことが多かったのですが、最近、免疫がついたと言うか、点を取られてからも自分が攻める気持ちを持ち続けることができたと思います。手の内がばれている中での試合に勝ち、成長できているのかなと感じています。

 世界選手権に出場できることは、正直すごくうれしいです。育英大はオリンピックやアジア大会に向けて追い込んでいて、(世界選手権出場は)チームとの雰囲気が少し違いますが、自分のやることは変えず、世界選手権で金メダルを取れるように頑張りたいと思います。自分はこれといった技がなく、自信を持って出せるものもないので、試合で出せる技を磨いていきたいです。(来春の卒業後も)育英大学で競技を続けられる環境を、と思っています」


 ■68kg級優勝・プレーオフ勝利・石井亜海(クリナップ=全日本チャンピオンの森川美和に連勝)「めちゃめちゃうれしいです。試合運びがよかったとかではなく、12月に負けてから今日までの約半年間の過程がよかったのかなと思っています。苦しかった分、それが(苦しさが)自分の味方になってくれた存在になっています。ロサンゼルス・オリンピックの予選が始まって、その時に1番ではないかもしれないですけど、今日の試合が自信の1つになると思います。

 去年、世界選手権優勝しているのですが、今年も世界選手権で優勝して、非階級(72kg級)を合わせて3連覇できるといいなと思っています。アジア大会に関しては、まだ実感湧いてないのですが、とにかく楽しみです。オリンピックと同じ頻度で開催されている貴重な大会なので、いい自分の思い出にもしたい。優勝できるように頑張ります」


 ■女子72kg級優勝・竹元紫凛(育英大=優勝しながら、プレーオフで2回戦で破った吉武まひろに黒星)「高校3年生以来の優勝だったので(注=大学入学直後のジュニアクイーンズカップでも優勝している)、素直にうれしかったです。(72kg級の試合は初めてなので)体重はまだ十分ではなく、パワーや重さの部分には不安がありました。その中でも勝ち切れたことは自信になります。(プレーオフは)前半、自分の攻撃を続けられなかった部分が大きかったと思います。相手の意地も感じましたし、自分の流れを最後まで作り切れませんでした。

 結果として最後に悔しい形にはなりましたけど、成長を感じられる大会だったと思います。去年1年間はケガが多くて、なかなか試合に出られない期間が続いていました。今大会で決勝まで進むことができ、少しずつ戻っている感覚はあります。今年はケガなくしっかり闘い続けることが目標です」


 ■72kg級プレーオフ勝利・吉武まひろ(長崎県協会=2回戦で負けた竹元紫凛にリベンジ)「竹元選手は階級を上げてきた選手。どういうスタイルか分からないまま闘いました。負けてショックでしたけど、いい形で終わりたいと気持ちを切り替えました。一度闘ってみて、相手のスタイルがだいたい分かり、何をされたら嫌がるのかを練りました。(自分の)3位決定戦のときからプレーオフのことだけを考えていました。シニアの世界選手権に出場するのは初めてなので、楽しみつつ結果を求めてやっていきたいと思います。

 ふだんの練習相手は(長崎の)男子の高校選手ばかりですけど、女子の相手を想定しながらやっている感じですね。それでも、女子選手には特有の体の柔らかさがありますので、ときに女子選手と練習したいと思うときがあります。アジア選手権前には南九州大に行きました。世界選手権では優勝を目指します。他国の選手のこともだいたい分かるようになりました。海外の選手を意識して練習していきたい。自分から攻撃してポイントを取り、グラウンドで追加するという理想的な形にもっていけるようにしたい」


 ■76kg級優勝&プレーオフ勝利・鏡優翔(サントリー=全日本チャンピオンの松雪泰葉に連勝) 「オリンピックが終わってからもたくさんの方に支えていただいて、救われながらレスリングも頑張ってきました。その方たちへの感謝の気持ちがいっぱいです。(相手の)対策もしましたけど、まずは自分自身との闘いだと思っていました。この5ヶ月間、自分の気持ちとの闘いをずっとしてきました。 負けてから誰よりも練習もしましたし、練習以外でもレスリングのこと考えてきました。勉強もしながら、すごいスケジュールの中で、練習だけは絶対に減らさずにやっていました。その姿は(周囲に)見せられませんでしたが、ずっとやっていたという自信があり、この結果で証明できたかなと思います。

 オリンピックのあと休んで、再開して、負けを経験して、新たな鏡優翔で海外に挑もうと思います。新たな鏡優翔を見せつけて世界で活躍していきたい。 アジア大会は、私の現役中に国内ではもうないでしょう。(今大会で)勝つ前に、多くの人が『切符(入場券)買ったよ』と言ってくれ、この期待をいい形で背負っていきたい」