(2026年5月21~24日、東京・駒沢体育館/
取材=布施鋼治、植村晧大、安藤香穂、吉田さとみ、樋口郁夫)
■50kg級優勝・須﨑優衣(キッツ=決勝でU20世界チャンピオンにフォール勝ち)「絶対に優勝して、初のアジア大会、そして3年ぶりの世界選手権出場を決めたかった。優勝した瞬間は本当に素直にうれしかったです。パリが終わってからやってきたことがはまって、自分の強いレスリングが確立されてきたな、と実感することができました。今大会は国内の50kg級のフルメンバーが出場していて、オリンピックに向けてここで勝つことが大きな一歩になると思っていました。いい形で優勝することができて、いい大会になったと思います。
アジア大会は初めての出場になります。母国開催ということで非常に盛り上がると思います。家族や会社の皆さん、ファンの皆さんも来てくださると思うので、そこで優勝できるようにしっかり準備していきたいです。世界選手権は3年ぶりになるので、世界一を取り戻して、須﨑優衣が戻ってきた、ということを世界に見せつけたいなと思います」
■53kg級優勝・清岡もえ(ALSOK=昨年の世界チャンピオンの村山春菜に勝つ)「最近は悔しい思いしかしていなかった。ここが(ロサンゼルスへの)スタート地点だと思っていますけど、そこに立てたことは、本当によかったと思います。村山選手とはいつも競り合う闘いになるので、今回も絶対にそういう試合にはなると思っていました。どういう展開になろうとも、試合が終わるまでは絶対に弱気にならないとことを意識していて、それがよかったかなと思います。後悔したくなかったので、思い切ってやりました。
アジア大会は、4年に1回しかないアジアのオリンピックとも言われるような大会。自分は4月のアジア選手権でも負けたので(3位)、その悔しさを絶対に晴らしたい。世界選手権は、非オリンピック階級では出場経験があるのですが、オリンピック階級では初めてなので、すごく楽しみです。兄(幸大郎)も明日、絶対に勝ってほしいという思いが強くあります。そのためには、私が今日勝って、兄につなげたいと思っていました。アジア大会と世界選手権、絶対に一緒に出たいです(注=翌日、兄も代表権を獲得)」
■55kg級優勝・原田渚(育英大=57kg級学生チャンピオンの小野こなみに勝って優勝)「まだ優勝の実感が沸いていません。前回(全日本選手権)は2位という悔しい結果に終わっていて、今度こそは優勝するという気持ちで出場したので、とてもうれしいです。決勝は試合中、ずっと私の方がリードを許して取り返すという展開でしたが、粘り強い気持ちで最後まで闘いました。相手は階級を下げてきた選手で、最初に手首を取られた時、力が強いなと感じました。それに負けないぐらいの気持ちで点を取りに行きました。
(53kg級でも闘うことが多いが)55kg級を選んだのは、先輩の清岡(もえ)さんが53kg級に出ることと、全日本選手権で負けた内田(颯夏)さんが階級を下げることを聞いていたので、55kg級の方がチャンスがあると思ったからです。世界選手権の前にU23の世界選手権に出る予定で、優勝して世界選手権に挑めたらいいなあ、と思っています。課題は、体重が少し足りず、それによってパワーで負けてしまうことだと考えています。海外の選手と闘うとなると、日本の選手よりも力が強いので、もう少し筋力をつけて、さらに技術面も磨けていけたらなと思っています」
■57kg級優勝・藤波朱理(レスター=59kg級全日本チャンピオンの永本聖奈を撃破して優勝、連勝記録を「153」へ)「自分のレスリングをすることと、しっかり勝ち切ることが目標でした。優勝できて、すごくうれしい気持ちで、ホッとしています。初めての対戦だったのですが、相手が誰であれ自分のレスリングを目標にやってきました。相手のタックルを(カウンターで)しっかり取り返すことができた一方、後半はちょっと足が抜けなくなるなど、次はこうしていきたいと思うところもあります。自分のレスリングをもっと高めていき、レベルアップしていきたい。
アジア大会は地元と言える名古屋で行われる大会。厳しい闘いになると思うのですが、すごく楽しみですし、地元の応援してくださる方の前で勝つ姿を想像しながら、練習していきたいと思います。57kg級でもアジア大会優勝、世界チャンピオン、オリンピック優勝という目標があります。同じオリンピックの金メダルでも、違う道のりで違う過程を見ながら、2年間、最高の景色が広がっていることを信じ、挑戦してきたいと思います」
■59kg級優勝・山口夏月(自衛隊=62kg級学生チャンピオンの伊藤渚を破って優勝)「優勝を目標にしていたので、達成できたことが本当にうれしいです。決勝の最後はあまり覚えていないのですが、最後、少し自分の詰めの甘いところが出てしまったので、そこはまた次に生かせるところではあると思います。(4月のジュニアクイーンズカップU23で優勝し)今年から社会人になって、いいスタートが切れました。インカレ(2022年全日本学生選手権)で優勝してからケガが続いて、なかなか思うような結果が出なかったのですが、今回チャンスをものにできたのはうれしかったです。
ケガの間は進路でも結構悩みましたが、周りの方々がたくさん支えてくださって帰ってくることができました。本当に感謝しています。世界選手権では、自分がどこまでいけるか、チャレンジャーとして精いっぱいやり切りたいと思います。最後まで自分の力が出し切れるように体力をつけて、自分がポイントを取り切れる選手になりたいと思います」