世界の主要メディアが報じたところによると、早ければ2030年冬季オリンピック(フランス)に予定されていた夏季オリンピック競技の冬季大会移行はなくなり、2034年大会以降の課題となった。
5月7日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会のあと、カースティ・コベントリー会長が明らかにした。IOCは、夏季大会の肥大化抑制と、夏冬の競技種目数の均衡や持続可能性を理由に、マラソンのような猛暑の中ではふさわしくない種目や室内競技を冬季大会に移行することを検討していた(クリック)。
冬季競技側が「雪と氷の上で行われるスポーツの祭典としての独自性を損なう」として反発しており、今回は結論が出せなかったもよう。
また、2030年に予定されているユース・オリンピックについても、抜本的な見直しをすることとし、開催地選考の凍結を明らかにした。ユース・オリンピックをなぜ開催するのかや、その必要性について意見の一致がみられず、「若者の参画をどう促し、スポーツの価値を伝えるかは重要なポイント。今のユース・オリンピックは、それに十分こたえられていないように見える」と、大会そのものを再考するという。
2032年ブリスベン・オリンピックでは、財政不安のために競技数が大幅に絞り込まれる見通しであることも報じられた。現在、3スタイル18階級で288選手が参加しているレスリングが、同様の規模で実施されるかどうかは未知数。
コベントリー会長は、就任1年目となる今年6月に会長としてのビジョンを表明する予定。