2026年U15全日本選手権の男子フリースタイル41kg級は津崎瑛音(えいと=大阪・吹田市民教室)が優勝。昨年の男子グレコローマン38kg級に続いて2年連続優勝を達成した。
「うれしいです。組み手や崩しがうまくできました」と勝因を話した津崎。昨年は、この大会と全国中学生選手権はグレコローマンに出場し、優勝と2位で、U15アジア選手権は5位。12月の全国中学選抜U15選手権はフリースタイルに出場して2回戦敗退。
今大会もフリースタイルに挑み、決勝は昨年の全国中学選抜U15選手権で敗れた滝田宗虎(栃木・SAKURA)にリベンジしての優勝となった。
決してフリースタイルに“Uターン”したのではない。「成國大志選手のような二刀流の選手にあこがれ、目指しています」と話し、今回はフリースタイルで挑んだのであって、グレコローマンでの挑戦も続けることを宣言。4月末のJOCジュニアオリンピック(JOC杯=横浜市)U17はグレコローマン45kg級にエントリー。この大会に向けてフリースタイルの練習に専念してきたので、今度はグレコローマンの練習に絞って上位入賞を目指すと言う。
「どちらかと言うと、どっちのスタイルが好き?」との問いに、「どっちも好きです」と即答。フリースタイルは崩してポイントを取ったときなど、グレコローマンは投げてポイントを取ったときなどに引きつけられており、それぞれに魅力があり、「両方好きです」とのこと。
そのための難しさも感じている。グレコローマンを集中して練習し、そのあとにフリースタイルをやると、脚がしっかり反応しなかったり、その逆もあって、「切り替えは難しく感じるときもあります」と言う。それであっても、「成國選手のような両スタイルで活躍したい」という気持ちがまさっていて、挑み続ける腹積もり。
「成國選手を超えたいです」とも話し、いずれ両スタイルで全日本選手権優勝以上の成績を目指す。まずは、4月のJOC杯U17で高校選手の壁に挑み、6月は昨年2位に終わった全国中学生選手権、同月末のU15アジア選手権と、勝負の大会が続く。
レスリングは小学校へ進む前に始めた。父・将之さんが吹田市の体育館で筋力トレーニングに通っており、レスリング教室の練習を目にして、マット運動のすごさを痛感。「これをやらせれば運動神経がよくなるかな」と思って息子に見せたところ、津崎もそのカッコよさにひかれ、「できるようになりたい」という気持ちから取り組んだという。
「吹田のレスリングが強いことは知っていました」と将之さん。4歳くらいから通っている選手には「全然勝てなかった」と振り返り、全国大会でも入賞とは縁がなかった。小学校5年生のときに全国大会3位を経て翌年1月の全国少年少女選抜選手権で優勝し、ようやく努力が実った形。「中学の全国大会はまだ優勝していないので、これからです」と期待する。
主に高校生が相手となるJOC杯U17は「(優勝は)厳しいでしょう」と苦笑いしたあと、「負けてもいいから、いろんなところに数多くチャレンジすればいいと思います。将来はオリンピックを目指せる選手に育ってほしい」と話した。