2013.03.09

FILAラロビッチ会長代行がIOCロゲ会長と会談

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

国際レスリング連盟(FILA)は公式ホームページ上で、ネナド・ラロビッチ会長代行が3月7日、スイス・ローザンヌで国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長と会談したことを報じた。同会長はFILAがIOC理事会からの勧告を真摯に受け止め、近代化へ向けて努力を始めていると伝えたそうで、「会談は有意義で、私たちの主張を聞いてもらえた」と話した。

 共同通信社やAP通信が報じたところによると、会談は約40分。ロゲ会長は2月のIOC理事会で2020年五輪の中核競技からレスリングが除外された経緯などを説明し、ラロビッチ会長代行が質問する形で進行。ラロビッチ会長はオリンピック・チャンピオンが金メダルを返上したことを謝罪し、そうした行動をやめるよう呼びかけていることを伝えたという。

 AP通信は、同会長は5月上旬にも行われるFILAの臨時総会で会長選挙に立候補する意思を示したと報じている。

 同会長に単独インタビューしたロイター通信は、同会長が「われわれはこの数年、誤った方向に進んでいた。IOCの決断を非難していないことを伝えた」と話したという。

 競技が絞り込まれる5月下旬のIOC理事会までに「時間が少なすぎる。他の競技は2年の準備期間があったのに、私たちには2ヶ月半しかない。いい状況にはない」と話しながらも、「5月に絞り込まれる競技に残れたなら、最初の成功だ。私たちは必ず成功する」と話したという。