2025.06.28NEW

【写真集・コメント】2025年明治杯全日本選抜選手権・決勝&プレーオフ(男子フリースタイル57~74kg級)

(2025年6月19~22日、東京・東京体育館 / 撮影=矢吹建夫)


《男子フリースタイル》

【57kg級/決勝】
坂本輪(CWC)○[VSU、10-0]●弓矢健人(日体大)

 ■坂本輪(CWC=全日本選手権に続いて優勝。初の世界選手権へ)「初日の最初の試合の動きは、あまりよくなかった。でも、2試合目、3試合目と進むにつれ自分の動きを出していけるようになった。最後はリズムよく自分のレスリングができたと思います。今年のアジア選手権(5位)は、失敗じゃないですけど、うまくいかなかったので、今回は体重調整も含めやり切ろうという気持ちが強い。

(アメリカを拠点に活動する理由について)自分は飽き性なところがあるので、常に環境を変えていきながら自分のレスリングに変化をつけていきたい。アメリカでやるのは、いい刺激をもらえているのかな、と思います。世界選手権では優勝を目指しつつ、世界でどれだけ自分のレスリングが通用するのか確かめたい。(8月にブルガリアで開催の)U20世界選手権も含めて場数を踏み、慣れていけたらなって思っています」


【61kg級/決勝・プレーオフ】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
須田宝(山梨学院大)○[4-3]●長谷川敏裕(三恵海運)

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《決 勝》

長谷川敏裕(三恵海運)○[VSU、4:51=15-5]●向田旭登(専大)

 ■須田宝(山梨学院大=本戦なしでプレーオフに出場し、ラスト1分を切ってから逆転勝ち)「プレーオフは初めてだったので緊張したんですけど、リードされていても落ち着いて自分のレスリングができていた。それが勝利につながったのかな、と思います。もっと前半で攻めればよかったと思うところと、もう少し前に出られたらよかったという反省点はありますが、取り返して勝つことができたので、良かったと思います。

 次は世界選手権に向けて、しっかりと優勝できるように頑張ろうと思います。(試合の中で)攻めるのもそうだし、体づくりも大事。メンタルもしっかりと強くして、世界選手権に臨めたらと思います」


【65kg級/決勝】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
清岡幸大郎(カクシングループ)○[VSU、5:20=13-2]●田南部魁星(ミキハウス)

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《決 勝》

清岡幸大郎(カクシングループ)○[4-3]●田南部魁星(ミキハウス)

 ■清岡幸大郎(カクシングループ=オリンピック後の初の大会で全日本王者に連勝、初の世界選手権へ)「プレーオフでの闘いは初めてでしたし、同じ選手と2回というのも初めてだったので、すごく勉強になりました。(田南部選手が)決勝戦で負傷してしまったり、プレーオフ中も膝を痛めてしまったりして、自分としても相手としても不完全燃焼な部分があったと思います。気持ちをぶらすことなく、最後まで闘い抜けたところは良かったと思います。

 復帰戦でなんとしても新所属の新しいスタートをいいかたちで切りたかったので、今大会は勝つことにこだわりました。優勝と世界選手権代表を取ることができて、すごくよかったと思います。オリンピックでは下馬評を覆して優勝して、『新しいニューフェイスが出てきた』と言ってもらえて。ただ、本当の王者としてはまだまだだと思うので、世界選手権で優勝し、国内でも国外でも清岡幸大郎がチャンピオンだと認めさせたいです」


【70kg級/決勝】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
青柳善の輔(クリナップ)○[VSU、3:50=11-0]●三浦修矢(育英大)

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《決 勝》

三浦修矢(育英大)○[6-5]●山下凌弥(日体大)

 ■青柳善の輔(クリナップ=準決勝で山下凌弥に破れ、プレーオフで三浦修矢に勝つ)「(準決勝の負けを)引きずっていましたけど、いろんな人に支えられていることを感じ、切り替えることができました。(3位決定戦にも出場したが)世界選手権に出ればいいものではない。応援してくれる会社と人のためにも、メダルは取らないとならない。3位決定戦を棄権して(プレーオフで勝って)世界選手権に出ても、会社には申し訳ないと思って出ました。

 (プレーオフの相手は、負けた山下凌弥でなかったことは)正直、、、、助かりました(笑)。リベンジはしたかったし、対策も立てていました。来週、日体大に練習に行くので、そこでリベンジさせてもらいます。世界選手権は去年2位で、いまランキング1位ですけど、アジア選手権は3位でした。甘くはない。もっと練習して、すきのない選手にならなければいけない。しっかり練習できれば優勝を狙えると思う」


【74kg級/決勝・プレーオフ】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
髙橋海大(日体大)○[3-0]●高田煕(自衛隊)

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《決 勝》

髙橋海大(日体大)○[3-1]●佐藤匡記(自衛隊)

 ■髙橋海大(日体大=ひざの負傷で戦列を離れていたが、5月のリーグ戦で復帰。今大会で優勝し、プレーオフでも勝つ)「復帰仕立てで、自分の実力がどの程度か、心のどこかで不安要素はあった。持ち味のタックルを武器に立ててよかった。(プレーオフは準決勝でVSU勝ちだった相手に3-0)自分のタックルを相手が分かっていて、タックルにつなげる組み手ができなかった。相手はデフェンス力もあるし、慎重になった面はあった。技術不足ですね。

 世界選手権の目標は、もちろん優勝です。目の前の相手をタックルで倒すだけ。どんな相手でも通用するタックルに磨いていかないと、ロサンゼルスとその次のオリンピックで優勝する目標はかなえられないと思う。初挑戦とかは関係なく、勝ちにいきます。国内で勝つことが目標ではない」