【6.19～22明治杯全日本選抜選手権･展望27】石原弘幸（専大）が好機をものにできるか…男子フリースタイル61kg級

　2025年世界選手権（9月、クロアチア）の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日（木）～22日（日）に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》

男子フリースタイル61kg級・展望（6月20～21日）

▲人生の岐路！ 王者不在のチャンスをものにできるか、石原弘幸＝撮影・矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

　全日本チャンピオンで3月のアジア選手権（ヨルダン）優勝の須田宝（山梨学院大）は出場しない（注＝世界選手権代表決定プレーオフには出場の可能性あり）。全日本選手権2位の石原弘幸（専大）はこのチャンスを逃してはなるまい。

　それは全日本選手権3位でU23全日本選手権を制した向田旭登（専大）、同じ全日本選手権3位の及川丈尊（日体大）にも言える。

　昨年2位の山口太一（三谷産業）、昨年3位でU23世界選手権出場を果たした赤嶺明柳（日体大）、2023年アジア大会57kg級優勝の長谷川敏裕（三恵海運）、JOCジュニアオリンピックカップU20-61kg級優勝の大脊戸逞斗（中大）らを含め、だれが最後に勝ち残っているか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
　▼決勝
須田宝（山梨学院大）○［7-2］●石原弘幸（専大）
　▼３位決定戦
向田旭登（専大）○［6-3］●長谷川敏裕（三恵海運）
及川丈尊（日体大）○［4-0］●尾浦悠斗（近大）

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（12選手＝略歴はレスリング・スピリッツ調べ）

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

	《2024年全日本選手権2位》 石原弘幸（いしはら・ひろゆき＝専大） 2004年5月3日生まれ、21歳。熊本県出身。熊本・玉名工高卒。2024年全日本学生選手権3位《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 向田旭登（むかいだ・あきと＝専大） 2004年1月25日生まれ、21歳。三重県出身。埼玉・花咲徳栄高卒。2025U23全日本選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 及川丈尊（おいかわ・たける＝日体大） 2004年11月12日生まれ、20歳。神奈川県出身。新潟・八海高卒。2024年東日本学生選手権（秋季）・新人戦優勝《主な成績》
	赤嶺明柳（あかみね・めいりゅう＝日体大） 2003年7月31日生まれ、21歳。沖縄県出身。沖縄・南風原高卒。2024年全日本選抜選手権3位《主な成績》
	尾浦悠斗（おうら・はると＝近大） 2005年5月10日生まれ、20歳。奈良県出身。三重・いなべ総合学園高卒。2024年全日本選手権5位《主な成績》
	大脊戸逞斗（おおせど・たくと＝中大） 2006年1月12日生まれ、19歳。埼玉県出身。埼玉・花咲徳栄高卒。2025年JOCジュニアオリンピックカップU20-61kg級優勝《主な成績》
	加藤敦史（かとう・あつし＝国士舘大） 2003年6月21日生まれ、21歳。群馬県出身。群馬・館林高卒。2024年全日本大学選手権3位《主な成績》
	川合相希（かわい・あいき＝近大） 2004年8月30日生まれ、20歳。大阪府出身。千葉・日体大柏高卒。2024年西日本学生新人選手権優勝《主な成績》
	佐藤大夢（さとう・ひろむ＝中大） 2003年4月14日生まれ、22歳。福井県出身。千葉・日体大柏高卒。2024年全日本学生選手権3位《主な成績》
	長谷川敏裕（はせがわ・としひろ＝三恵海運） 1996年8月24日生まれ、28歳。東京都出身。東京・自由ヶ丘学園高～日体大卒。2024年全日本選手権5位《主な成績》
	古市大翔（ふるいち・ひろと＝千葉・日体大柏高） 2007年5月13日生まれ、18歳。千葉県出身。2024年インターハイ60kg級優勝《主な成績》
	山口太一（やまぐち・たいち＝三谷産業） 2002年10月13日生まれ、22歳。三重県出身。東京・自由ヶ丘学園高卒。2024年全日本選抜選手権2位《主な成績》