※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ザグレブ(クロアチア)】2023年の世界レスリング連盟(UWW)のランキング・シリーズ第1戦、「ザグレブ・オープン」第3日は2月3日、クロアチア・ザグレブで女子4階級と男子グレコローマン2階級が行われ、女子62kg級の元木咲良(育英大)と65kg級の吉武まひろ(日体大)が優勝、59kg級の坂野結衣(警視庁)が2位に入った。
元木は、3回戦で2021年世界選手権59kg級優勝のビリャナ・デュドバ(ブルガリア)を8-1で破るなど4連勝で決勝へ進出。昨年の世界選手権2位のグレース・ブレン(ノルウェー)を7-0で下して優勝を引き寄せた。昨年8月のU20世界選手権以来の国際大会の優勝で、62kg級では初出場初優勝を飾った。
吉武は、ノルディック方式の予選リーグ2回戦で昨年の「ヤリギン国際大会」(ロシア)優勝のエンマ・ブルンティル(米国)に敗れながらも準決勝へ進出。インド選手を破り、決勝で昨年の世界選手権3位のマロリー・ベルテ(米国)を2-1で破った。昨年8月のU20世界選手権以来、2度目の国際大会優勝。
坂野は5者リーグ戦の初戦で、昨年の欧州&世界チャンピオンのアナスタシア・ニチタ(モルドバ)に敗れたが、以後の3試合をいずれも10-0のテクニカルフォールで快勝。2019年の「ビル・ファーレル国際大会」(米国)優勝に続き、国際大会を6大会連続でメダルを手にした。
男子グレコローマン77kg級の櫻庭功大(自衛隊)と日下尚(日体大)、87kg級の角雅人(自衛隊)と阪部創(自衛隊)は、いずれも初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【59kg級】坂野結衣(警視庁) 2位=5選手出場《トーナメント表》
リーグ戦5回戦 ○[Tフォール、2:58=10-0]Nikolett SZABO(ハンガリー)
リーグ戦4回戦 ○[Tフォール、1:43=10-0]Viktoria BORSOS(ハンガリー)
リーグ戦3回戦 ○[Tフォール、2:05=10-0]Alyona KOLESNIK(アゼルバイジャン)
リーグ戦2回戦 ●[0-7]Anastasia NICHITA(モルドバ)
リーグ戦1回戦 BYE
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【62kg級】元木咲良(育英大) 優勝=23選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[7-0]Grace Jacob BULLEN(ノルウェー)
準決勝 ○[フォール、3:58=8-1]Lais NUNES DE OLIVEIRA(ブラジル)
3回戦 ○[8-1]Bilyana Zhivkova DUDOVA(ブルガリア)
2回戦 ○[フォール、2:53=8-0]Viktoria VESSO(エストニア)
1回戦 ○[Tフォール、1:47=10-0]Lauren Nora LOUIVE(米国)
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【65kg級】吉武まひろ(日体大) 優勝=6選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[2-1]Mallory Maxine VELTE(米国)
準 決 勝 ○[Tフォール、4:54=13-2]Bhateri BHATERI(インド)
予選リーグ3回戦 BYE
予選リーグ2回戦 ●[1-3]Emma Patricia BRUNTIL(米国)
予選リーグ1回戦 ○[6-5]Mallory Maxine VELTE(米国)
【77kg級】櫻庭功大(自衛隊) 21位=33選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[3-9]Aram VARDANYAN(ウズベキスタン)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【77kg級】日下尚(日体大) 26位=33選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[負傷棄権、4:47=1-4]Bozo STARCEVIC(クロアチア)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【87kg級】角雅人(自衛隊) 19位=33選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[4-8]Semen Sergeevich NOVIKOV(ブルガリア)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【87kg級】阪部創(自衛隊) 23位=33選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[1-5]Hamidreza Abbas BADKAN(イラン)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず