※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全国中学生連盟の沼尻久会長が10月17日、午後1時56分、胃がんのため死去しました。79歳。ご家族と茨城県レスリング協会による合同告別式は11月3日(木)午後1時から、茨城県水戸市の「水戸市斎場」(茨城県水戸市堀町2106-2 電話029-251-2559)第一式場で行われる。喪主は長男・健さん。《生花等申込み先》(株)齊藤豊元社 029-221-3630
茨城・茨城高~中大でレスリングに親しみ、現役引退後は茨城県のレスリングの発展に尽力。全国中学生レスリング連盟を設立した長兄の沼尻直氏が2004年12月に死去し、同連盟会長を引き継いで中学レスリングの発展に貢献。現在に至った。
この間、2011年3月には東北大震災があり、全国中学生選手権の会場となった水戸市も多大な被害をこうむったが、「全国の中学選手のために」と水戸市との交渉を重ねて大会開催を実現。自転車製造メーカーから高級マウンテンバイク2台を提供してもらって最優秀選手賞の副賞とするなど、選手のモチベーションの向上をはかった。
中学レスリングの韓国との交流も積極的に推進。2014年には、27年間にわたって中学生の日韓交流を実施していることが評価されて、全国中学生連盟が「高円宮賞」を受賞した。コロナ禍で2020・21年に全国大会が中止になり、「3年連続の中止は避けたい」と、今年の大会開催に尽力。大会を見届けた。それが、公の場での最後の姿となった。