※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2022年アジア選手権・第4日は4月22日、モンゴル・ウランバートルで女子5階級が行われ、53kg級の藤波朱理(日体大)、57kg級の櫻井つぐみ(育英大)、62kg級の尾﨑野乃香(慶大)、65kg級の森川美和(ALSOK)の4選手が優勝、72kg級の新倉すみれ(神奈川大)が銀メダルを獲得した。
藤波はノルディック方式の予選リーグを2試合ともテクニカルフォールで快勝。準決勝で2020年3位のアクテンゲ・ケウニムヤエワ(ウズベキスタン)、決勝で今年1月のヤリギン国際大会(ロシア)3位のクラン・バトクヤグ(モンゴル)にもテクニカルフォールで勝ち、無失点で世界チャンピオンの実力を見せた。
櫻井もノルディック方式の予選リーグで3戦全勝。準決勝でウズベキスタン選手をテクニカルフォールで破ったあと、決勝で昨年の世界選手権2位のアンシュ(インド)をわずか53秒、フォールで下し、57kg級に上げてから初の国際大会を制した。
尾﨑は1回戦から韓国とインドの選手を連破。決勝で昨年の世界選手権で苦杯を喫した世界チャンピオンのアイスルー・チニベコワ(キルギス)と顔を合わせ、第2ピリオド、9-1としたところで相手が負傷棄権。リベンジを果たしてアジア女王に輝いた。
森川は5者リーグで1回戦から順調に勝ち進み、3回戦のモンゴル選手相手にのみ7-3の勝利となったが、あとの3試合はフォールかテクニカルフォールで快勝。シニアの国際大会で初の優勝を達成した。
新倉は、5者リーグで2連勝のあと、4回戦で昨年の世界選手権2位のジャミラ・バクベルゲノワ(カザフスタン)に4-4の内容差で惜敗。しかし、最後の5回戦でウズベキスタン選手相手にフォール勝ちし、初の国際大会で銀メダルを獲得した。
女子は全日程を終了し、50kg級から65kg級までの7階級で優勝。他に銀メダル2個を取り、国別対抗得点は227点をマーク。2位のモンゴルに60点の大差をつけて、2020年以来の優勝を遂げた(昨年はコロナのため不出場)。
各選手の成績は下記の通り。(写真はUWWサイトより)
【53kg級】藤波朱理(日体大) 優勝=6選手出場《リーグ戦・トーナメント表》
決 勝 ○[Tフォール、1:17=11-0]Batkhuyag, Khulan(モンゴル)
準 決 勝 ○[Tフォール、2:14=10-0]Keunimyaeva, Aktenge(ウズベキスタン)
予選リーグ3回戦 BYE
予選リーグ2回戦 ○[Tフォール、0:42=10-0]Shinde, Swati Sanjay(インド)
予選リーグ1回戦 ○[Tフォール、3:23=10-0]Batkhuyag, Khulan(モンゴル)
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【57kg級】櫻井つぐみ(育英大) 優勝=7選手出場《リーグ戦・トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、0:53=4-0]Anshu, Anshu(インド)
準 決 勝 ○[Tフォール、4:57=12-2]Akhmedova, Shokhida(ウズベキスタン)
予選リーグ3回戦 ○[5-0]Khurelkhuu, Bolortuya(モンゴル)
予選リーグ2回戦 ○[フォール、1:50=7-0]Raimova, Nilufar(カザフスタン)
予選リーグ1回戦 ○[Tフォール、2:10=10-0]Kim, Hyung-Joo(韓国)
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【62kg級】尾﨑野乃香(慶大) 優勝=8選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[負傷棄権、4:20=9-1]Tynybekova, Aisuluu A(キルギス)
準決勝 ○[Tフォール、0:40=10-0]Manisha, Manisha(インド)
1回戦 ○[Tフォール、0:27=10-0]Lee, Han Bit(韓国)
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【65kg級】森川美和(ALSOK) 優勝=5選手出場《リーグ戦表》
リーグ5回戦 BYE
リーグ4回戦 ○[Tフォール、10-0]Aben, Dariga(カザフスタン)
リーグ3回戦 ○[7-3]Purevsuren, Ulziisaikhan(モンゴル)
リーグ2回戦 ○[Tフォール、4:20=10-0]Radhika, Radhika(インド)
リーグ1回戦 ○[フォール、1:55=3-0]Jumabaeva, Ariukhan(ウズベキスタン)
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【72kg級】新倉すみれ(神奈川大) 2位=5選手出場《リーグ戦表》
リーグ5回戦 ○[フォール、4:08=10-0]Svetlana OKNAZAROVA(ウズベキスタン)
リーグ4回戦 ●[4-4]Bakbergenova, Zhamila(カザフスタン)
リーグ3回戦 BYE
リーグ2回戦 ○[6-6]Enkhamar, Davaansan(モンゴル)
リーグ1回戦 ○[Tフォール、2:08=12-1]Nikki, Nikki(インド)
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《国別対抗得点》
[1]日本 227点、[2]モンゴル 167点、[3]カザフスタン 142点、[4]インド 137点、[5]ウズベキスタン 107点、[6]キルギス 65点、[7]韓国 47点、[8]シンガポール、スリランカ 8点