2021.11.05

【2021年世界選手権・レビュー（21）】男子グレコローマン77kg級／優勝選手・表彰式・闘いのあと

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

（2021年10月2～10日、ノルウェー・オスロ）

【男子グレコローマン77kg級・優勝】
ロマン・ブラソフ（Vlasov, Roman＝RWF）

▲提供＝UWW ／撮影：Tony Rotundo

▲提供＝UWW ／撮影：Kadir Caliskan

　1990年10月６日生まれ、31歳。ロシア・ノボシビルスク出身で、アレクサンダー・カレリンの教え子。2006年欧州カデット選手権46kg級優勝、2010年世界ジュニア選手権74kg級優勝を経て、20歳で初出場した2011年世界選手権74kg級で優勝。翌年のロンドン・オリンピックも勝ち、2015年に75kg級で3度目の世界一に輝いたあと、2016年リオデジャネイロ・オリンピックでも優勝。

　オリンピックV3を目指して活動を続け、2018・19年には欧州王者に輝くなどしたが、世界選手権は負傷や国内予選で敗れて出場できないこともあり、東京オリンピック出場も逃した。2024年パリ・オリンピックを目指して再起し､通算5度目の世界一に輝いた。

　■ロマン・ブラソフの話「私が最後に世界選手権で優勝したのは2015年。久しぶりです。世界一になった時の気持ちを忘れていました。世界一になることは、私がずっと夢見てきたことで、トレーニングに行く前に常に考えました。今回、すべての力とエネルギーをマットに注ぎました。

　東京オリンピックは、オリンピックまでの調整を失敗しました。オリンピックはすべてのアスリートの夢です。私は3度目のオリンピック・チャンピオンを目指しています。しかし、あまり先走ってはなりません。明日から、新しい（来年の）世界選手権で勝つことを考えます」

《1回戦～決勝の成績》＝result ／トーナメント表
決　勝　○［2-1］Suleimanov, Sanan（アゼルバイジャン）
準決勝　○［7-0］Levai, Tamas（ハンガリー）
３回戦　○［Ｔフォール、2:08=10-1］Geraei, Mohammadali Abdolhamid（イラン）
２回戦　○［10-3］Pyshkov, Dmitri（ウクライナ）
１回戦　○［Ｔフォール、2:09=11-0］Shadukaev, Tamerlan（カザフスタン）

【表彰式】