※本記事は日本レスリング協会公式サイトに掲載されていたものです。
【ロンドン(英国)、取材・撮影=矢吹建夫】8月6日に男子グレコローマン60kg級で銅メダルを取った松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)は翌7日、ロンドン市内のジャパンハウスで、ハンマー投げで銅メダルを取った室伏 広治選手とともに記者会見し、日本男子としてメダル獲得の伝統を守り、グレコローマンでは12年ぶりのメダル獲得の快挙を達成した喜びを話した。(右写真)
■松本隆太郎選手の話「北京オリンピックに出られなかった時から4年間、金メダルを目指して必死にやってきました。準決勝で負けた時、夢が終わってしまったという気持ちも少しありましたが、支えてくれた人たちに、しっかりした形で感謝の気持ちを伝えたかったので、気持ちを入れ替えて3位決定戦に臨めました。
個人競技といっても、支えてくれる人がいなければ勝てない。そういう人たちへの感謝の気持ちを伝えるため試合をしたつもりです。
レスリングというと、女子の方が注目され、男子はなかなか表に出てきません。グレコローマンでは12年ぶりのメダル獲得ということを機に、男子、そしてグレコローマンに注目していただけたら、レスリングの層が厚くなると思います」。

ジャパンハウスに飾られたパネル写真
――体調はどうでしたか?
「減量のある競技ですが、ロンドン入りしてから計量日までの4日間、きちんと仕上げられたと思います。体調はよかったと思います。実際に試合をしてみないと、何とも言えない面があるのですが、1回戦から前へ出るという自分のレスリングができたので、本当に体調はよかったと思います」
――強豪のイラン戦、カザフスタン戦を振り返ってください。
「アジア大会の1回戦で闘い、その時は負けている相手です。しかし、それほど差がないと感じていました。第1ピリオドを取られましたが、焦らずにやりました。第2ピリオド、がぶり返しの仕掛けが遅くて負けてしまいました。実力だけでも勝てない、運だけでも勝てない、そんな何かがあるのかな、と思いました。世界チャンピオンを破って優勝と思っていて、それがダメになりましたが、応援してくれた人のためにも3位決定戦は全力でやりました。練習でやってきたことが出せたと思い、よかったと思います」
――メダル獲得を一番最初に伝えたかった人は?
「やはり両親です。(室伏選手の父と違い)競技をやっていたわけではありませんが、小さい頃から支えてくれまして、ひと言、ありがとう、と言いたかったです。実は、まだ会っていないんです。でも、試合が終わったあと、応援席にいた両親の顔が見えましたので、ありがとうと言いました」
![]() 銅メダルを掲げる室伏選手(右)と松本 |
![]() 銅メダルを掲げる松本 |