※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【オスロ(ノルウェー)】2021年世界選手権第6日は10月7日、ノルウェー・オスロで女子4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ72kg級の古市雅子(自衛隊)が優勝し、59kg級の花井瑛絵(至学館大)と68kg級の宮道りん(日体大)が銀メダル、3位決定戦に回った57kg級の南條早映(至学館大)が勝って、銅メダルを取った。
古市は2020年アジア選手権優勝のジャミラ・バクベルゲノワ(カザフスタン)と対戦。先制し、リードを守り切って3-0で勝利。2019年大会の銅メダルに続き、世界一を奪取した。カデット(3度)、ジュニア(3度)、U23(1度)に続き、4部門の世界タイトルを手にした。世界では、奥野春菜(現自衛隊)に続いて2人目の快挙となる。
花井は2018年57kg級世界2位で今年の59kg級欧州チャンピオンのビリャナ・デュドバ(ブルガリア)を相手に追う展開となり、4-6で追いつかなかった。2018年U23世界選手権(2位)、2019年世界ジュニア選手権(優勝)に続き、世界のメダルを手にした。
前日の準決勝でオリンピック・チャンピオンを破った宮道は、東京オリンピック3位のメーリム・ジュマナザロワ(キルギス)にフォール負け。あらゆる世代を通じて初の世界大会出場にして銀メダルを獲得した。
南條は、敗者復活戦を勝ち上がってきた欧州選手権59kg級2位のベロニカ・チュミコワ(RWF=ロシア・レスリング連盟)と対戦。7-3で破り、銅メダルを手にした。
女子は全日程を終了し、日本は軽量3階級を含めて4階級で優勝し、銀メダル3個、銅メダル2個を獲得。国別対抗得点で196点をマークし、2013年以来、7大会連続優勝を達成。2位は2階級優勝で147点の米国、3位はモンゴルが入った。
各選手の成績は下記の通り。
【57kg級】南條早映(至学館大) 3位=17選手出場
3決戦 ○[7-3]Chumikova, Veronika(RWF)
(以下、前日に実施)
準決勝 ●[4-6]Maroulis, Helen Louise(米国)
準々決勝 ○[フォール、3:46=11-2]Nikolova, Evelina Georgieva(ブルガリア)
2回戦 ○[9-4]Valencia Escoto, Alma Jane(メキシコ)
1回戦 BYE
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【59kg級】花井瑛絵(至学館大) 2位=17選手出場
決 勝 ●[4-6]Dudova, Bilyana Zhivkova(ブルガリア)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[4-1]Nelson, Maya Gabriella(米国)
準々決勝 ○[6-0]Baatarjav, Shoovdor(モンゴル)
2回戦 ○[9-4]Valencia Escoto, Alma Jane(メキシコ)
1回戦 BYE
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【68kg級】宮道りん(日体大) 2位=15選手出場
決 勝 ●[フォール、2:11=0-4]Zhumanazarova, Meerim(キルギス)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[フォール、0:20=2-0]Stock, Tamyra Mariama Mensah(米国)
準々決勝 ○[Tフォール、0:59=10-0]Domikaityte, Danute(リトアニア)
1回戦 ○[12-5]Hanzlickova, Adela(チェコ)
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【72kg級】古市雅子(自衛隊) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[3-0]Bakbergenova, Zhamila(カザフスタン)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[6-2]Schell, Anna Carmen(ドイツ)
準々決勝 ○[Tフォール、3:51=10-0]Kakran, Divya(インド)
1回戦 ○[6-1]Enkh-Amar, Davaanasan(モンゴル)
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《国別対抗得点》
[1]日本 196点、[2]米国 147点、[3]モンゴル 78点、[4]ウクライナ 73点、[5]インド 67点、[6]キルギス 65点、[7]RWF=ロシア・レスリング連盟 64点、[8]ブルガリア 49点