※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2021年5月6日、ブルガリア・ソフィア)
■男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大=準決勝でパンアメリカン王者のキューバ選手を破って出場枠獲得)「ホッとしました。(小幡邦彦コーチに抱きついたことを問われ)コロナ禍の中でリスクもあるし、山梨学院大の学生選手の指導もある中で自分のサポートをしてくれたのがうれしく、結果で恩返しできたので、抱きついてしまいました。
(準決勝は)見ている人には冷や冷やさせたと思うけど、自分なりに余裕はあった。点を取られても、タックルに行けば取り返す自信はあった。オリンピックがかかっているので慎重になったのは確かですが、相手の動きはけっこう見えていて、落ち着いていました。自分を信じることが一番の自信になる。今年から山梨学院大のコーチとなり、学生に恥ずかしい試合は見せられない。お手本となり、背中を見てほしいという気持ちもあった。
(結果として3試合無失点の内容に)相手に勝たなければならないほか、コロナにも勝たなければならない。それが冷静になれた要因かもしれない。今まではレスリングだけに集中でしたが、コロナ禍の中で海外に行くには、さまざまなサポートが必要。いいさじ加減の緊張感があって、自分のペースでいけました。(減量は)方法変えて、いつもは前日に落とし切って早朝を迎えましたが、今回は前日にある程度食べ、朝の計量の1時間前から動いて汗を出しました。これがけっこう合っていました。ホテルで計量があり、ホテルにマットあったので、このやり方がよかったです。
(樋口黎とのプレーオフは)勝つしかない。僕が切符を取ってきたんだから、オリンピックへ行くのは当りまえでしょ、という気持ちで臨みます」