※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
イランの男子フリースタイルで出場枠を獲得している57kg級と86kg級の東京オリンピック代表決定試合が3月9日にテヘランで行われ、2階級とも2019年世界選手権(カザフスタン)で出場権を獲得した選手が代表に決まった。
86kg級は2019年世界選手権(カザフスタン)優勝のハッサン・ヤズダニチャラティが、2018・19年U23世界選手権優勝のカムラン・ガセムプールを5-2で破って代表に決定。2016年リオデジャネイロ・オリンピック74kg級に続くオリンピック2連覇に向けて、あらためてスタートラインに立った。
57kg級は、2019年世界選手権5位のレザ・アフマダリ・アトリナガルチが、2019年世界カデット選手権(ブルガリア)48kg級優勝で昨年12月の個人戦ワールドカップ(セルビア)57kg級3位のラフマン・アモウザドカリリを破った。
イランの男子フリースタイルは、他に125kg級が出場枠を持っている。これは、世界選手権ではヤドラフ・モハマドカエム・モヘビが8位に終わり、当初は出場枠を取れなかったが、上位2選手にドーピング違反があり、6位に繰り上がって獲得した権利。この階級は同年のU23世界選手権(ハンガリー)優勝のアミール・ホセイン・ザレを含め、今後の国際大会の結果を待って判断するという。