※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイルの2019年65kg級世界チャンピオン、ガジムラド・ラシドフ(ロシア)が、負傷が癒えて練習に参加し、東京オリンピックの代表選考の重要な大会となる3月10~15日のロシア選手権(ウランウデ)に出場することを、地元ダゲスタンのレスリング協会ホームページで明らかにした。練習の動画も公開している。
ラシドフは2017・18年に2年連続で世界選手権61kg級で2位。65kg級に階級を上げ、2019年世界選手権(カザフスタン)では61kg級時代の壁だったハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)や前年王者の乙黒拓斗(山梨学院大)を破って優勝。同年の世界軍隊選手権(中国)でも勝った。
コロナ禍によるブランクのあと、昨年10月のロシア選手権でも2018年世界選手権3位のアフメド・チャカエフを破って優勝した。その後、12月にセルビアで行われた個人戦ワールドカップで右ひざを負傷。重傷が伝えられた(関連記事)。
ラシドフは「すべてがいい感じで進んでいて、困っていることは何もない。ここ(ダゲスタンでの合宿)では70kg級や74kg級の強い選手とも練習ができる。大きな選手と闘うことは楽しいし、技術的な欠点を修正することもできる」と話し、治療の期間を終えて本格的なトレーニングに入ったことを強調した。
(下記の練習&インタビュー動画はロシア語です)