※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
国際オリンピック委員会(IOC)は、1月最終週に行われた206の国内オリンピック委員会(NOC=日本はJOC)と33の国際競技連盟(IF=レスリングはUWW)とのオンライン会議や理事会の内容をホームページに掲載。中止や延期を求める意見や悲観的な発言はなかったことを明らかにし、開催への強い決意をあらためて表明した。
IOCはアスリート代表からも意見を聞き、「(NOC、IFとともに)全員が完全に団結している。日本でも政府、組織委員会、日本オリンピック委員会も責任を持って取り組んでいる」と説明。トーマス・バッハ会長は「ウイルスとの闘いは困難なものです。しかし、私たちはオリンピックのアスリートのために闘っています。強い決意、勝つ意志、毎日のハードワーク、そして私たちが持っているすべての体力と精神力を注いでいることを意味します」と強調した。
東京開催を2032年にするなど多くの提案があることも伝わっている。オリンピックを延期する場合、開催の困難は倍増するとして、「延期という選択肢はない。オリンピックの複雑さを知っている人なら、これが不可能であることを知っている。憶測で時間とエネルギーを失ってはなりません」と訴えた。
IOCが今夏の開催に自信を持っている理由は、コロナ対策に対し、WHO(世界保健機構)やワクチン製造業者など多くの権威ある専門部門と協議を続け、あらゆるシナリオに対して対策を練っていることを挙げた。さらに、コロナ禍を経て再開された各IF主催の7,000のスポーツイベントでクラスターは発生せず、陽性率はわずか0・18%だったことを伝えた。
最近急浮上した無観客については、「言及するのは時期尚早だ」と説明した。