※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
海外遠征を控えていた米国が動き出す-。米国協会は、今月15日(金)~17日(日)にフランス・ニースで行われる「アンリ・デグラナ国際大会」に、世界チャンピオンやオリンピック・チャンピオンを含む男女3スタイルに33選手を派遣する。
米国は3月にカナダ・オタワで行われた東京オリンピック・パンアメリカン予選のあと、米国内で外国選手と試合をすることはあっても、海外遠征は控えていた。12月にセルビアで予定されていた世界選手権(基準に満たず個人戦ワールドカップへ)も、主要国では真っ先に不参加を表明した。
米国は新型コロナウィルスの感染者が世界最多の2000万人を超え、1日あたりの死者数も4000人前後で推移。収束には程遠い数字だが、レスリング界は約10ヶ月ぶりに海外遠征を再開する。
今回出場するオリンピック・チャンピオンは、男子フリースタイル97kg級のカイル・スナイダーと女子57kg級のヘレン・マルーリス。
スナイダーは昨年の世界選手権で銅メダルを獲得し、オリンピック出場枠を獲得。今年3月のパンアメリカン選手権で優勝して以来の国際大会。この間、10月の全米選手権に出場して優勝している。マルーリスは3月のパンアメリカン予選で2位となって(決勝は棄権)オリンピック出場権を獲得。それ以来の大会出場となる。
他に、男子フリースタイル79kg級で2018・19年世界選手権優勝のカイル・デイク、同86kg級で2018年に世界選手権を制したデービッド・テーラー、女子55kg級の昨年の世界チャンピオンのジャカラ・ウィンチェスター、同68kg級の昨年の世界チャンピオンのタミラ・メンサストックの新旧世界チャンピオンが出場する。