※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子グレコローマンのロシア選手権が10月9~11日にウファで行われ、60kg級と63kg級の前世界王者の対戦となった60kg級は、63kg級だったステパン・マリャニャンがセルゲイ・エメリンを4-4のビッグポイント差で下し、優勝した(下記動画参照)。
マリャニャンはロシア協会ホームページに対し、当初は63kg級での出場を予定していたものの、オリンピック予選の直前に60kg級に落とすのはよくないと考えを変え、この階級に出場したという。エメリンについては「万全の状態でないことは明らかだった。彼との激しい闘いが、オリンピックで身を結ぶものと思います」と話した。
マリャニャンは63kg級で、エメリンは60kg級で、ともに2018年の世界選手権で優勝し、2019年はそれぞれ太田忍、文田健一郎(ミキハウス)に敗れて2位。文田は2017年世界選手権59kg級でマリャニャンも破っている。
東京オリンピックで文田の前に立つのは、マリャニャンか、エメリンか?
67kg級は2018年世界王者のアルテム・スルコフ、77kg級はオリンピック3連覇を目指すロマン・ブラソフが優勝。チャンピオンは12月の世界選手権の出場権を得た。