【記録】世界大会でもフォール勝ち続き、圧倒的強さだった高田裕司…オリンピック＆世界選手権・メダル獲得日本選手ランキング（男子フリースタイル）

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

テクニカルフォールがない時代、フォール勝ちにこだわって白星を積み重ねた高田裕司・現日本協会専務理事

　男子フリースタイルのオリンピックと世界選手権を合わせたメダル数の日本最高は、高田裕司（現日本協会専務理事）が「金5（オリンピック1）・銅2（オリンピック１）」の7個。富山英明（現日本協会副会長）が「金3（オリンピック1）・銀2・銅1」の6個が続く。

　高田は1974・75年世界選手権・1976年モントリオール・オリンピック・1977年世界選手権の4年連続で優勝。74年大会の詳細記録はないが、75年大会は全5試合フォール勝ち、76年モントリオール大会は7試合中6試合がフォール勝ちで、うち5試合は1分台での勝利。77年大会は全7試合フォール勝ちと、圧倒的強さでの世界4連覇だった。

　ちなみに、2敗を喫して5位に終わった1978年大会も、勝った3試合はいずれもフォール勝ちだった（注＝当時、テクニカルフォールのルールはなかった）。

　メダル獲得数の3位は、世界選手権＆オリンピック、世界選手権の両部門とも佐藤満（現専大コーチ）。オリンピックと世界選手権は「金1（オリンピック1）・銀1・銅2」の4個、世界選手権は「銀1・銅2」の3個のメダルを手にしている。

　金メダルの数なら、オリンピックと世界選手権では渡辺長武、金子正明、柳田英明が３個（オリンピック1）、世界選手権ではもこの3人の2個が続く。

　高田、富山の突出さが分かる一方、この記録が破られる日はいつか？

日本選手／オリンピック＆世界選手権・メダル獲得ランキング（男子フリースタイル）

※カッコ内はオリンピック

日本選手／世界選手権・メダル獲得ランキング（男子フリースタイル）