※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ブルガリア・レスリング協会のホームページは、新型コロナウィルスの感染拡大によって活動を中断していた同国のナショナルチームが5月13日、山岳地域のベルメケンで約2ヶ月ぶりに練習を再開したことを報じた。陰性と診断された3スタイルの32選手が参加した。
世界レスリング連盟(UWW)の全加盟国が動向を公表しているわけではなく、各国の練習状況は把握し切れないが、多くの国が活動停止を報じている。ナショナルチームとしての練習再開が報じられたのは初と思われる。
宿泊部屋はすべてシングルルーム。3人の医師が帯同して健康管理にあたっているという。「トレーニングは予定通りに行われている」との記述があるが、スパーリングなど身体接触のある練習が行われているかどうかは不明。
ベルメケンは標高2000メートルの高地。2007年3月には大会出場で遠征した男子フリースタイル・チームが現地チームの合宿に加わって練習している(関連記事)。
オリンピックで16個の金メダルを獲得(男子のみ)しているブルガリアだが、昨年の世界選手権では女子62kg級の1階級しかオリンピック出場枠を手にできないなど最近は不振。男子グレコローマンではオリンピックV2のアルメン・ナザリアンがコーチとなり、復活を目指している。