※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ニューデリー(インド)】2020年アジア選手権最終日は2月23日、インド・ニューデリーで男子フリースタイル5階級が行われ、86kg級の山田修太郎(山梨学院大)が優勝、92kg級の大津拓馬(山梨学院大)が銀メダル、61kg級の榊流斗(山梨学院大)と74kg級の高谷大地(自衛隊)が銅メダルを獲得した。
山田は不戦勝を含めて2試合に勝ったあと、準決勝で昨年の世界選手権2位のディーパック・プニア(インド)を4-1で破る殊勲。決勝は、1月の「タクティカップ」(イラン)優勝のアーマド・ユセフ・バズリガレ(イラン)にリードを許したものの、2度のそり投げが決まって逆転。10-10のスコアながら、ビッグポイントの差で勝利した。国際大会では初の優勝。
大津は1回戦でキルギス選手、準決勝でモンゴル選手を撃破。決勝は2年前のアジア・チャンピオンで今年の「タクティカップ」優勝のモハマジャバド・イブラヒミジブラエイ(イラン)にテクニカルフォール負けし、優勝を逃した。2018年アジア・ジュニア選手権銀メダル以来の国際大会のメダル獲得で、シニアでは初。
榊は初戦の2回戦で元ロシアのフィリピン選手を破ったあと、準決勝でムハマド・イクロモフ(タジキスタン)に4-4のビッグポイント差で惜敗。3位決定戦は韓国選手を破り、初のシニア国際大会でメダル獲得。高谷は1回戦を勝ったあとの準決勝で昨年の世界選手権3位のダニアール・カイサノフ(カザフスタン)に4-9で黒星。3位決定戦ではイラク選手にテクニカルフォール勝ちし、74kg級として初の国際大会出場にしてメダルを手にした。
125kg級の田中哲矢(自衛隊)は初戦の2回戦で韓国選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
男子フリースタイルは前日と合わせて「金2・銀1・銅4」を獲得。国別対抗得点は140点で、3位のカザフスタンに6点差で4位に終わった。優勝はイラン。
各選手の成績は下記の通り。
全成績 | 61kg | 74kg | 86kg | 92kg | 125kg |
【61kg級】榊流斗(山梨学院大) 3位=13選手出場
3決戦 ○[4-2]Yun, Ji Hoon(韓国)
準決勝 ●[4-4]Ikromov, Muhammad(タジキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、5:17=10-0]Dmitriev, Egor(フィリピン=元ロシア)
1回戦 BYE
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【74kg級】高谷大地(自衛隊) 3位=12選手出場
3決戦 ○[Tフォール、5:28=15-4]Mahmood, Karam Shakir Mahmood(イラク)
準決勝 ●[4-9]Kaisanov, Daniar(カザフスタン)
2回戦 ○[フォール、0:20=2-0]Abdulkareem, Mohammed(クウェート)
1回戦 BYE
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【86kg級】山田修太郎(山梨学院大) 優勝=9選手出場
決 勝 ○[10-10]Bazrighaleh, Ahmad Yousef(イラン)
準決勝 ○[4-1]Punia, Deepak(インド)
2回戦 ○[不戦勝]Gamigadzhiev, Aligadzhi (キルギス)
1回戦 ○[Tフォール、0:54=10-0]Obaidi, Issa Abdulsalam Abdulwahhab AL(イラク)
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【92kg級】大津拓馬(山梨学院大) 2位=8選手出場
決 勝 ●[Tフォール、5:31=0-11]Ebrahimizivlaei, Mohammasjavad(イラン)
準決勝 ○[Tフォール、2:25=11-1]Munkhbaatar, Tsogtgerel(モンゴル)
1回戦 ○[5-2]Kerimkulov, Chingiz(キルギス)
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【125kg級】田中哲矢(自衛隊) 12位=12選手出場
2回戦 ●[Tフォール、1:34=1-11]Nam, Kuongjin(韓国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず