2020.02.20

【2020年アジア選手権・特集】男子グレコローマン・笹本睦監督(日本オリンピック委員会)の話

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ■男子グレコローマン・笹本睦監督(日本オリンピック委員会)の話「文田に関しては、金メダルを取れるという予想通りの結果です。組んで投げて勝つ、というスタイルはできなかったですが、そこはこれからの課題。相手は警戒している。世界選手権で優勝してからずっと言ってること。組ませてくれないぞって。その中で、今回はグラウンドで返せているので、それはそれで、いいかなと思います。

 本人は、やっぱり組んで投げたいみたいなので、つかまえる練習をしていかなきゃならないと思います。(グラウンドもできると周囲にアピールしたが)それはありますね。もちろん、研究されますけど、それはそれで。次のドイツ・グランプリ(6月)に向けてしっかり練習していってほしい。

 全体を通して、グラウンドで返せてない、守れてない、というのが続いています。それが全然よくない。スタンドでやられなくても、結局、グラウンドで返せないことが分かった。重量級に関しては、ほとんどがグラウンド技を受けてテクニカルフォール負けしている、そこに関しては、一つでも守れるようしたい。集中的にグラウンドの攻防をやっていかなきゃいけないことは感じました。

 (次はアジア予選)今回も出ている2人(奈良勇太、園田新)は、スタンドではやられてない。園田は確実にスタンドはよくなってきている。今回は2人ともグラウンドで返されてしまい、そこがダメなところ。2人には、グラウンドの練習だけでもいいかなって気持ちで強化していきたい。

 国内で調整している67kg級と77kg級の代表は、練習もよくやってるので、あとは同じですよね。スタンドではやられないはずので、グラウンドで返すこと。今回、全体を見てグラウンドを返してる選手が強いので、そこを伝えていきたい。