※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ニューデリー(インド)】2020年アジア選手権第2日は2月19日、インド・ニューデリーで男子グレコローマン5階級が行われ、60kg級の文田健一郎(ミキハウス)が3試合を勝ち抜いて優勝した。ランキング・ポイント18点が上積みされる予定で78点へ。現段階で2位のセルゲイ・エメリン(ロシア)が40点なので、東京オリンピックでの第1シードをほぼ決定づけた。
文田は初戦の2回戦で昨年3位のギャネンダー・ギャネンダー(インド)、準決勝で昨年優勝のイスロムジョン・バクラモフ(ウズベキスタン)を、ともにグラウンド技がさえてのテクニカルフォールで快勝。決勝は2018年世界選手権2位のゾラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)に4-0の勝利。3試合を無失点で勝ち上がった。
67kg級の下山田培(警視庁)と72kg級の日下尚(日体大)が3位決定戦に進んだが、ともに敗れてメダルを逃した。97kg級でオリンピック・アジア予選出場が決まっている奈良勇太(警視庁)は1回戦を勝ったものの、2回戦で黒星。82kg級の向井識起(自衛隊)も上位進出ならなかった。
男子グレコローマンは全日程を終了。日本のメダルは文田の金1個に終わった。国別対抗得点は98点で7位に終わり、昨年と同じだった。
各選手の成績は下記の通り。
全成績 | 60kg | 67kg | 72kg | 82kg | 97kg |
【60kg級】文田健一郎(ミキハウス) 優勝=10選手出場
決 勝 ○[4-0]Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)
準決勝 ○[Tフォール、3:23=9-0]Bakhramov, Islomjon(ウズベキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、1:38=9-0]Gyanender, Gyanender(インド)
1回戦 BYE
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【67kg級】下山田培(警視庁) 5位=11選手出場
敗復戦 ●[3-5]Assadi Kolmati, Hossein(イラン)
2回戦 ●[5-11]Ryu, Han-Soo(柳漢壽=韓国)
1回戦 ○[4-0]Alaajami, Waael Jasim Abed(イラク)
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【72kg級】日下尚(日体大) 5位=9選手出場
敗復戦 ●[Tフォール、1:46=0-8]Kundu, Aditya(インド)
2回戦 ●[1-8]Magomadov, Ibragim(カザフスタン)
1回戦 BYE
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【82kg級】向井識起(自衛隊) 6位=7選手出場
予選リーグ3回戦 ●[フォール、4:53=3-9]Polivadov, Evgeni(カザフスタン)
予選リーグ2回戦 ●[2-5]Ebrahimi, Mahdi Asgar(イラン)
予選リーグ1回戦 ●[1-6]Harpreet, Singh(インド)
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【97kg級】奈良勇太(警視庁) 7位=10選手出場
2回戦 ●[4-7]Makhmudov, Beksultan Mukhamedovich(キルギス)
1回戦 ○[フォール、1:55=9-0]Safarov, Mirzoamin(タジキスタン)
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《国別対抗得点》
[1]イラン 190点、[2]ウズベキスタン 146点、[3]カザフスタン 136点、[4]韓国 130点、[5]インド 127点、[6]キルギス 119点、[7]日本 98点、[8]タジキスタン 37点