2019.05.04

プニア・バジラン(インド)がアリ・アリエフ国際大会(ロシア)で優勝、5.6「Beat The Streets」出場へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

世界を股にかけて闘うプニア・バジラン(インド)

 先月のアジア選手権(中国・西安)の男子フリースタイル65kg級で優勝したプニア・バジラン(インド)が5月1~3日にロシア・カスピスクで行われたアリ・アリエフ国際大会で優勝。5月6日には米国・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MGS)のフル・シアターで行われる「Beat The Streets」に出場し、全米学生(NCAA)王者のイアンニ・ディアコミハリス(米国)と対戦することになった。

 アリ・アリエフ国際大会は、57kg級で昨年の世界王者のザウール・ウグエフ(ロシア)が優勝するなどハイレベルの選手が参加する大会。バジランは決勝でロシアのワールドカップ・メンバーのビクトル・ラサディンを破った。

 「Beat The Streets」は、昨年まではニューヨークの繁華街のオープン会場で、米国と外国との対抗戦という形で実施されていた。今年は趣を変え、スポーツの殿堂内のシアターで行われ、全米チームとNCAA王者との対戦を中心に行われることになった。

 米国チームからは、2017年97kg級世界王者のカイル・スナイダーや昨年の86kg級世界王者のデービッド・テーラー、92kg級世界王者のジェーデン・コックスらが出場する。特別試合として、インドのエース選手のバジランが招待され、NCAA王者と対戦することになった。

 バジランは、今年1月にはインドのプロ・リーグに参加し、2月にはドイツのブンデス・リーガに出場。3月にはダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会(ブルガリア)で優勝し、アジア選手権でも優勝と、世界を股にかけて闘い、勝ち続けている。

 なお、「Beat The Streets」のファイナルマッチは、2012年ロンドン・オリンピックを含めて74kg級で5度世界一になっているジョーダン・バローズ(米国)が、このイベントの第1階大会(2010年)に出場した2008年北京オリンピック74kg級代表のベン・アスクレン(米国)と対戦する。アスクレンは、現在は総合格闘家として活動している。