※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【西安(中国)、文=布施鋼治】2019年アジア選手権第2日は4月24日、中国・西安で男子フリースタイル5階級が行われ、61kg級の藤田雄大(自衛隊)と92kg級の松本篤史(警視庁)が銅メダルを獲得した。
藤田は1回戦を勝ったあと、2回戦で2月のタクティカップ(イラン)を制したウルクベク・ゾルドシベコフ(キルギス)も破ったが、準決勝で昨年のU23世界選手権3位のリフ・ミンフ(中国)に苦杯。その後の3位決定戦でタジキスタン選手を破り、銅メダルを手にした。昨年の世界大学選手権優勝に続く国際大会のメダル獲得。
松本は1回戦で韓国選手を破ったあと、2回戦で昨年の世界選手権3位のアリレザ・カリミマチアニ(イラン)に黒星。敗者復活戦でキルギス選手を破り、3位決定戦で昨年3位のアジズベク・ソリエフ(ウズベキスタン)を破った。昨年の世界選手権に続く銅メダル獲得。
74kg級の藤波勇飛(ジャパンビバレッジ)は、1回戦を勝ったものの、負傷のため以後の試合を棄権。86kg級の村山貴裕(自衛隊)は1回戦でスリランカ選手を破ったが、2回戦と敗者復活戦を連敗。125kg級の荒木田進謙(athletic camp LION)は初戦の2回戦でタジキスタン選手に黒星。オレッグ・ボルチン(カザフスタン=ブシロード、山梨学院大卒)も2回戦で敗れ、上位進出ならなかった。
男子フリースタイルはこの日で終了。日本は「銀1・銅3」を取り、昨年の「銀2・銅3」に及ばなかった。国別対抗得点は101点で昨年と同じ5位。4位の中国と1点差だった。優勝は7階級を制覇して220点をマークしたイラン、2位はインド、3位はカザフスタンだった。
各選手の成績は下記の通り。
【61kg級】藤田雄大(自衛隊) 3位=14選手出場
3決戦 ○[3-1]Sharifov, Dzhamshed(タジキスタン)
準決勝 ●[2-9]Liu, Minghu(中国)
2回戦 ○[6-4]Zholdoshbekov, Ulukbek(キルギス)
1回戦 ○[不戦勝]Kareem, Mohammed Al Jawad Zuhair(イラク)
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【74kg級】藤波勇飛(ジャパンビバレッジ) 8位=13選手出場
敗復戦 ●[不戦敗]Nokhodilarimi, Mohammad Ashghar(イラン)
2回戦 ●[不戦敗]Dhankhar, Amit Kumar(インド)
1回戦 ○[11-7]Luo, Yin(中国)
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【86kg級】村山貴裕(自衛隊) 7位=15選手出場
敗復戦 ●[1-1]Ganbaatar, Gankhuyag(モンゴル)
2回戦 ●[7-15]Gamidgadshiev, Aligadshi(キルギス)
1回戦 ○[Tフォール、2:24=12-1]Warnakulasuria Fernando, Suresh Chanaka(スリランカ)
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【92kg級】松本篤史(警視庁) 3位=11選手出場
3決戦 ○[9-3]Soliev, Azizbek(ウズベキスタン)
敗復戦 ○[Tフォール、4:18=10-0]Kerimkulov, Chingiz(キルギス)
2回戦 ●[Tフォール、0:59=0-10]Karimimachiani, Alireza(イラン)
1回戦 ○[8-4]Sue, Changjae(韓国)
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【125kg級】荒木田進謙(athletic camp LION) 8位=11選手出場
2回戦 ●[2-4]Anakulov, Farkhod(タジキスタン)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【125kg級】オレッグ・ボルチン(カザフスタン=ブシロード) 7位=11選手出場
2回戦 ●[0-2]Rakhimov, Khasanboy(ウズベキスタン)
1回戦 ○[2-0]Munkhtur, Lkhagvagere(モンゴル)
※敗者復活戦に回れず
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《国別対抗得点》
[1]イラン 220点、[2]インド 155点、[3]カザフスタン 129点、[4]中国 102点、[5]日本 101点、[6]キルギス 87点