8月16日からスロバキア・ブラティスラバで行われる2026年U20世界選手権に出場する男子グレコローマン・チームが8月13日、羽田空港発のルフトハンザ航空で出発した。
昨年は「銅2」を獲得し、2015年から続いているメダル獲得を継続。82kg級で2年連続銅メダルの87kg級の吉田泰造(日体大)ほかが、このスタイルではだれも達成していない金メダル獲得を目指す。
7月のU20アジア選手権(タイ)に続いて参加する清水早伸監督(自衛隊)は、同選手権は銅メダル1個だったものの、日本のトップ選手が参加する今大会は「最低でもメダル2個は考えている。世界に日本の強さを見せたい」と気合を入れる。
7月下旬のU17世界選手権(アゼルバイジャン)でメダルなしという結果が出ているが、「U17と違い、U20世代はグレコローマンを専門的にやっている選手が多い」と、マイナス要素は排除。シニアでも結果を出している吉田泰造以外にも、国際舞台で通用する実力者はいると見ており、メダル獲得への自信を見せた。
初めて日本代表チームの遠征に帯同する屋比久翔平コーチ(沖縄・北部農林高教)は、2012年世界カデット(現U17)選手権、2014・15年世界ジュニア(現U20)選手権に出場したときの自分を思い出したそうで、「懐かしいですね」と一言。初めての海外遠征では、やはり外国選手と闘うのは怖かったそうで、2012年世界カデット選手権は「全員が1回戦か2回戦で負けた」と正確に記憶していた。
その後、2014年世界ジュニア選手権では5位に入賞。2021年東京オリンピックでは銅メダルを獲得し、日本のグレコローマンの実力アップをけん引してきたのが同コーチ。その流れを受け継いでいる現在の選手は「間違いなくレベルが上がっています。楽しみ、という気持ち。心配はしていません。僅差の試合になったとき、いいアドバイスをしたい」と話した。
3スタイルをまとめる笹本睦チームリーダー(マルハン北日本カンパニー)は「今回の選手が将来のシニアでも活躍することになる。全スタイルで好成績を目指したい」と言う。各世代のアジア選手権の国別対抗得点は、U15女子のみが優勝だったので、「世界では好成績を目指して頑張ってほしい」と起死回生を目指す。
■87kg級・吉田泰造(日体大=3年連続のメダル獲得を目指す)「87kg級では初めての国際大会なので不安要素はありますが、アジア大会の代表としてU20では負けられない、という気持ちが大きいです。U17世界選手権で優勝しているので(2023年)、U20も勝って、いずれグランドスラムということも意識しているので頑張りたい。
(大会後半の)フリースタイルで小川大和(57kg級=日体大の同期)が優勝すると思うので、負けていられない。(小川の優勝は)安全パイだと思っています。(やはり同期の)松原拓郎(70kg級)も強いので、勝つかな。置いていかれるわけにはいかない」
----------
■63kg級・鸙野大河(京都・京都八幡高=グレコローマン唯一の高校生)「一番はけがをしないことです。グレコローマンの海外の試合は初めてなので、手探りのような感覚での試合になりますが、楽しみの方が大きい。闘う以上は1勝でも多く挙げ、チームに貢献したい。メダル獲得が目標ですけど、1試合ごとに勝っていくことを目標にしたい。
こういう機会は少ないので、試合だけでなく遠征自体から得られることをしっかり学びたい。周りは大学生のチャンピオン・クラスの選手なので、必死についていかないとならないけれど、上を見つめるにはいい環境です」