2017年から男子フリースタイル97kg級でライバル関係を築いてきたアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)とカイル・スナイダー(米国)が、7月11日にジョージア・トビリシで行われるRAF(リアル・アメリカン・フリースタイル)での一騎打ちが決定した。
スナイダーの保持しているライトヘビー級王座をかけて闘う。同大会が米国以外で行われるのは初めてで、グローバルなイベントへ飛躍する第1弾ともなる。
サデュラエフは2016年リオデジャネイロ・オリンピックの男子フリースタイル86kg級の金メダリストで、スナイダーは同97kg級の王者。2017年世界選手権(フランス)でサデュラエフが97kg級へ階級アップし、決勝へ進んでスナイダーとオリンピック王者対決が実現。スナイダーが6-5で勝ち、同級王者の意地を見せた。
翌2018年世界選手権でも決勝で顔を合わせた両選手は、サデュラエフが一瞬のすきを突いてフォール勝ちして雪辱。2021年東京オリンピックと同年の世界選手権で顔を合わせ、ともにサデュラエフが勝った。
その後、サデュラエフが(AIN=中立)で参加した2023年世界選手権(セルビア)の3位決定戦でも対戦予定だったが、サデュラエフが負傷棄権し、スナイダーの不戦勝。通算でサデュラエフが3勝2敗と勝ち越している。
サデュラエフは今年、RAFと独占契約を結び、その第1戦で9年ごしのライバルと対戦する。昨年は、クロアチアからビザが発給されなかったため世界選手権に出場できず、その大会をスナイダーが制した。カザフスタンで開催される今年は入国できる見込みで、「ロシア」としての参加。世界選手権でも優勝候補となる2人の対戦は、世界のレスリング・ファンの関心を呼びそうだ。
同大会には、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの男子フリースタイル57kg級優勝のウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)、同女子53kg級優勝のヘレン・マルーリス(米国)も参加するので、同オリンピックの金メダリストが4選手参加する。
他に、2008年北京オリンピック・男子フリースタイル55kg級王者のヘンリー・セフード(米国)、2024年パリ・オリンピック・男子フリースタイル74kg級王者のラザムベク・ジャマロフ(ウズベキスタン=RAFではロシア)、同125kg級王者のゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)も出場。
今年の世界選手権・男子フリースタイル86kg級の出場を決めたカイル・デイク(米国)や、2024年パリ大会女子50kg級の決勝で計量失格したビネシュ・フォガト(インド)らも参加する豪華な顔ぶれ(クリック)。
RAFは今年5月、800万ドル(約13億円)の資金を調達したと報じられており、規模を大きくしながら世界イベントに成長していきそうだ。