(2026年5月21~24日、東京・駒沢体育館)
■男子フリースタイル57kg級・坂本輪(CRTC=昨年王者。2回戦で弓矢健人に敗れる)「悔しいの一言です。今すぐにでも試合(動画)を見返したい気持ちです。(弓矢への対策は)何も立てていないです。いつも通りの自分の動きを出すだけ。(オクラホマ州立大からアイオワ大へ転校したのは)感覚です。自分に合うと思った大学へ行っただけ。とても楽しみです。まだ引っ越しはしていなくて、荷物を置いたまま日本に戻ってきました。でも体調は、ばっちしです。それだけに、この結果は悔しいです。
(カレッジスタイルとフリースタイルの違いについて)カレッジスタイルは背中をついて転がってもポイントは入らない。その切り替えは苦労します。でも、カレッジスタイルをやりたくてアメリカへ行ったので、負けた言い訳にはしません。どちらも違った楽しさがあります。これからはカレッジスタイルをやりつつ、ロサンゼルス・オリンピックを目指します」
■男子フリースタイル65kg級・田南部魁星(ミキハウス=世界選手権代表の清岡幸大郎に完敗)「やっぱり強い、の一言です。天皇杯は決勝の舞台にすら立てなかった。(全日本2位の須田宝を破ったことは)進歩だと思いますけど、決勝で勝たなければ意味がないので、その悔しさの方が大きいです。(両スタイルに出場した)アジア選手権のあとは、フリースタイルだけの練習をやってきました。グレコローマンの練習をやると足が(相手に)近づいてしまって、取られてしまいますので。清岡先輩は世界のだれよりも速いと思うけど、それに反応できなければ、一生勝てないとと思う。作戦と体づくりを見直したい。
今後も両スタイル出場は続けます。けがで棄権した成國先輩もSNSで両スタイル出場を続けると言っていましたし、自分も負けないよう続け、成績を残したい。(今大会、グレコローマンは文田健一郎に敗れ)今は、これがマックス。実力が落ちないようにしていけば、またチャンスが回ってくると思う。チャンスが来たときに無駄にしないよう、頑張っていきたい」
■男子フリースタイル86kg級・岡澤ナツラ(慶大=決勝進出も、石黒隼士に完敗)「トップクラスの選手と練習したことはあるけど、試合をしてみて、差は歴然でした。今は悔しいけど、これからの練習を見直す糧となり、いい経験を大舞台でさせてもらったと感謝しています。最初から受け身にならず自分から展開をつくろうと思ったのは、よかった。カウンターでポイントを取れたけど、全体として相手のペースに飲まれたので、いいところは少なかった。
86kg級に上げて1年足らず。まだ小さい方。単に大きくするのではなく、使える筋肉を増やし、それに合う闘いをしていきたい。今まではカウンターのように相手の動きをうまく使っての試合が多かったけど、それではトップ相手に通じない。(石黒が世界選手権の辞退の可能性があることについて)石黒さんには強さも人間性も及びませんが、もし出場の機会があれば頑張りたい」
■男子フリースタイル97kg級・リボウィッツ和青(日大=アジア王者・吉田アラシに敗れる)「毎日、吉田選手のことを考えて練習し、すべてを出し切って勝つ、と思っていた。そんな簡単に勝つことはできないことを、あらためて感じた。去年の天皇杯は1分10秒くらいで負けたけど、今年は6分近くやることができた。それでも、やりたいことができなかったので、自己採点は1点。最後ばてたけど、絶対に耐え抜いてやる、という気持ちだけは持ち続けられた。
(吉田は)すごく冷静で、世界で活躍している選手なんだな、とあらためて感じます。吉田選手に勝つのは自分しかいないと思っているけど、減量もあるので階級を上げることも考えている。吉田選手とやるのは今回が最後かもしれない。この負けの悔しさを忘れず、オリンピック優勝まで頑張りたい」
■男子グレコローマン97kg級・天野雅之(中大職=17大会連続17度目の出場。初戦で中原陸に惜敗)「ルールが変わって、1-1の場合は先取点の選手が勝ちとなり、そのルールで負けたのは悔しいけれど、グラウンドで返せなかったことが勝敗を分けた。(相手は)次の日本を背負う選手。生きがよかった。若手がどんどん出てくるのが、本来あるべき姿だと思う。(全日本選手権の出場が遠のいたが)全日本社会人選手権に出て出場資格を取りたい。国民スポーツ大会もあるけど、まずは名古屋での社会人選手権ですね。
今は記録更新が目標。柴田(寛)さんのすごい記録(全日本選手権22度出場)をかみしめながら、狙える立場として頑張りたい。まだ3年かかるけど、柴田さんのすごさをあらためて理解できる。まずは目指したい。逆に、明治杯(の自分の記録=出場回数、連続出場回数)は若い選手に目指してほしい。記録を更新していくのが、次の世代の選手の役目」
■男子グレコローマン130kg級・小畑詩音(新日本プロレス職=目標だったアジア大会への道が途絶える)「今の試合(3位決定戦)は、固めるところを固めれば負けなかったが、乗られてしまった。クロアチアなど海外でも練習してきたがぶり返しは進化し、精度が高まっていたと思う。言いたくないけど、2週間前にケガをしてしまった。左脚の肉離れです。レスリングは大学卒業までで、そのあとはプロレスへ行く予定だったのを、アジア大会までということで続けてきた。本気でやってきて、直前のケガというのは…(涙ぐむ)。
きのうも(奥村総太に)勝てず、3位にも取れずに悔しい。勝ってアジア大会に出てプロレス入りがベストだった。万全な状態で負けたのなら気持ちを切り替えられたが、今の状況では(レスリングに)未練がある。会社からは『ロサンゼルスまでいい』と言ってもらっている。プロレス入りか、レスリング続行かの2択。まずケガを治して、しっかりと考え、結論を出したい」
■永田裕志監督「今回は優勝する、と思ったほどスタンドのテクニックやがぶり返しの精度が上がっていた。ケガは言い訳にはならないし、実力のうちだけど、それくらいいい練習ができていた。大学に入ってレスリングを始め、頑張ったこれまでの6年間は大きな財産。(プロ入りか続行かにかかわらず)悔しさを克服して、これからの人生を歩んでほしい」