昨年秋季に二部リーグで優勝。一部へ復帰した日本文理大が、宮崎・櫻美学園高のコーチだった鴨居正和氏を監督に迎えて挑んだ初大会は、予選リーグを3位で通過して二部Uターンを回避。順位決定戦では周南公立大に敗れて6位に終わったが、来季以降の足がかりをつくった成績となった。
監督として初陣を終えた鴨居監督は「勝たせられなかったので、率直に悔しいです」と無念のコメント。ただ、「とりあえず二部に落ちなかったことはよかった」とも話し、初戦で前季優勝の近大に3-4、2戦目も昨年春季優勝の九州共立大に3-4で惜敗。ともに3-3で最終試合に持ち込むほどの接戦だったことを評価した。
特に近大戦の最終試合(86kg級)は、増野総一郎(2年=日本文理大附高卒)がラスト11秒までリードする大善戦。そこをしのげば貴重な“金星”となっただけに、選手を「よくやった」とねぎらった。チームを一部に復帰させた前任の比江島研吾監督に「感謝したい。これから自分の色を出してチームをつくり、もっと上に行けるようにしたい」と希望を話した。
同監督は香川県出身。山梨学院大~自衛隊でレスリングを続け、2015年世界選手権5位を筆頭に国内外で実績を残してきた。指導に回り、これまでは高校で基礎をしっかり教え、今季からは基礎のある程度できている選手に応用技を教える立場へ。
多少、高いレベルでの指導になったわけだが、これまでも南九州大の選手の指導もやっていたので、「特に戸惑いはない」そうだ。チームをしっかり育てていくことが楽しみでもある様子で、秋季は「3位と言わず、優勝を争うように指導を頑張っていきたい」と言う。
そのために必要なことは、技術や体力もさることながら、「選手の意識改革」ときっぱり。「これがなければ技術も体力もついていかない」とし、チーム全体で高い意識を持たせることが課題。
強化の一環として、母校の山梨学院大や自衛隊への出げいこも考えているのか? 「その気持ちはありますが、今の段階ではレベル差がありすぎて通用しないでしょう」と苦笑い。それは少し先の目標とし、まず九州の大学(九州共立大、福岡大、南九州大)、さらに関西の大学との合同練習で競り合うことを考えている。
自身の強みは、選手引退から5年以上が経っているが、まだ体が動き、選手と一緒に練習できること。「選手以上の熱量でスパーリングをやっています」と話し、体を使った熱い指導で優勝できるチームを育てる。