2024年パリ・オリンピックで2人の金メダリスト(櫻井つぐみ、元木咲良)を育てた育英大の柳川美麿監督が、創部から7年を振り返った「『親心』の指導が生んだ、ふたつの金メダル 育英大レスリング部 強さの秘密」を出版した。
「振り返った」というのは、正しい表現ではないかもしれない。本文で「この7年が長いのか短いのか、指導者である私には判断できません。ただただ必死で、私にとっては思い出したくない過酷な日々でもありました。そのため、パリ五輪後も試合の映像は一度も見たことがありませんし、試合の内容をじっくりと振り返ったこともありませんでした」と書いており、振り返りたくない過去だからだ。
柳川監督の目指すものは、特定の選手のオリンピック金メダルではなく、「部員全員の成長」。指導指針は「親心で人を導く」であり、2人のオリンピック金メダリストを育てたものの、それはゴールではなく、人を育てるチャレンジは続くことを強調。「夢に向かって挑戦する方々を、この本が少しでも勇気づけるヒントになってくれれば幸いです」と締めている。
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「親心」の指導が生んだ、ふたつの金メダル 育英大レスリング部 強さの秘密 [ 柳川美麿 ] |
第1章 パリ五輪への茨の道
初敗戦からの半年間がつぐみを強くした/残り1秒でつかんだパリ五輪切符 ほか
第2章 パリ五輪でふたりが金メダルを獲得
準決勝で決まった奇跡的な大技/“日陰”を歩いてきた選手がオリンピックの頂点へ ほか
第3章 育英大レスリング部の誕生
1期生はわずか3人、音楽室での練習スタート/“家族ぐるみ”によるレスリング部の運営 ほか
第4章 育英大の組織マネジメント
「0」を「1」にする難しさとやりがい/育英大の組織マネジメント ほか
第5章 常識に捉われない私の指導論
スポーツは「才能×技術×努力」/伸びる選手の3つのキーワード ほか
特別章① パリ五輪・レスリング女子57キロ級金メダリスト 櫻井つぐみ
パリ五輪予選のスタートでまさかの敗戦/残り1秒での逆転勝利、あきらめない気持ちの大切さ ほか
特別章② パリ五輪・レスリング女子62キロ級金メダリスト 元木咲良
レスリングは得意技を仕掛ける「ポケモンバトル」/神様が助けてくれたオリンピック準決勝 ほか