2025.12.15NEW

【12.18~21天皇杯全日本選手権・展望(27)】清岡もえ(育英大)が通算4連覇を目指す…女子53kg級

 来年のアジア大会(9月30日~10月3日、名古屋市)世界選手権(10月24日~11月1日、バーレーン)の代表選考を兼ねた2025年天皇杯全日本選手権は12月18日(土)~21日(日)に東京・駒沢体育館で行われる。この大会で優勝すれば4月のアジア選手権(6~12日、キルギス)の代表権を獲得するとともに、両大会の日本代表争いを一歩リードする。各階級の見どころを探った。組み合わせ抽選は12月17日。

《大会日程》=試合開始は全日午前9時30分。 《全階級エントリー》


女子53kg級・展望(12月19~20日

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等は勘案しておりません

▲全日本選手権4連覇を目指す清岡もえ(育英大)

 全日本選抜選手権優勝の奥野春菜(自衛隊)は不在。昨年の55kg級世界チャンピオンであり、この階級の全日本選手権を制した清岡もえ(育英大)が、2022・23年の55kg級を含めて通算4連覇を目指す。全日本選抜選手権とプレーオフに敗れて世界選手権への出場はならなかったが、全日本学生選手権55kg級と国民スポーツ大会53kg級を制して実力は十分。

 全日本選抜選手権は3位に終わったが、2021年東京オリンピック金メダリストの志土地真優(ジェイテクト)が衰えぬ実力を見せるか。

 昨年2位の弓矢紗希(日体大)、今年の全日本選抜選手権55kg級2位で階級を下げた今井佑海(自衛隊)、昨年の全日本選抜選手権を制した岡田愛生(東洋大)らも優勝戦線に加わりたいところ。

 インターハイ50kg級優勝の小川舞(東京・自由ヶ丘学園高)、53kg級優勝の小岩芽以(千葉・日体大柏高)の2人の高校選手が、どこまで上位に食い込めるか。小川は国民スポーツ大会でも3位に食い込んだ。

【2025年全日本選抜選手権ファイナル成績】
 ▼決勝
村山春菜(自衛隊)○[3-1]●清岡もえ(育英大)
 ▼3位決定戦
森川晴凪(至学館大)○[3-0]●升田夏実(育英大)
志土地真優(ジェイテクト)○[5-0]●弓矢紗希(日体大)

《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル /  男子グレコローマン女子


エントリー選手(10選手)

※オリンピック、今年6月の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の1~3位以外の選手はアイウエオ順

《2021年東京オリンピック優勝/2025年全日本選抜選手権3位》
志土地真優(しとち・まゆ=ジェイテクト)
1997年6月22日生まれ、28歳。三重県出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高~至学館大卒。2023年全日本選抜選手権3位《主な成績》
《2025年全日本選抜選手権2位》
清岡もえ(きよおか・もえ=育英大)
2003年10月9日生まれ、22歳。高知県出身。高知・高知南高卒。2025年国民スポーツ大会優勝《主な成績》
今井佑海(いまい・うみ=自衛隊)
2000年12月12日生まれ、25歳。京都府出身。京都・海洋高~日大卒。2025年全日本選抜選手権55kg級2位《主な成績》
内野二葉(うちの・ふたば=南九州大)
2004年9月30日生まれ、21歳。福岡県出身。福岡・三井高卒。2025年国民スポーツ大会3位《主な成績》
岡田愛生(おかだ・あみ=東洋大)
2003年8月27日生まれ、22歳。石川県出身。石川・志賀高卒。2025年全日本学生選手権2位《主な成績》
小川舞(おがわ・まい=東京・自由ヶ丘学園高)
2007年9月13日生まれ、18歳。神奈川県出身。2025年インターハイ50kg級優勝《主な成績》
小岩芽以(こいわ・めい=千葉・日体大柏高)
2007年5月2日生まれ、18歳。千葉県出身。2025年インターハイ優勝《主な成績》
澤田美侑(さわだ・みゆう=山梨学院大)
2004年10月2日生まれ、東京都出身。東京・日体大桜華高卒。2025年全日本学生選手権3位《主な成績》
眞柄美和(まがら・みわ=至学館大)
2004年9月11日生まれ、21歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。2024年全日本選手権5位《主な成績》
弓矢紗希(ゆみや・さき=日体大)
2004年11月19日生まれ、21歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。2024年全日本選手権2位《主な成績》