2025.10.10

レフェリーと喜びの抱擁! 感動的だったが、北朝鮮の躍進を予感させ、微笑ましく見てる状況ではなくなるか?

 2015年世界選手権の女子50kg級で優勝したウォン・ミョンギョン(北朝鮮)のレフェリーへの感激の抱擁が、英国人のツイッターで拡散し、インドのメディアが取り上げるなど、ちょっとした話題になっている。

 同選手は、4月のアジア選手権は吉元玲美那(KeePer技研)に敗れて3位に終わったが、世界選手権では準決勝で吉元にリベンジ。決勝はアジア選手権2位のチャン・ユ(中国)と対戦し、8-2で勝った。北朝鮮のコーチに抱きついたウォン・ミョンギョンは、マットの中央へ戻ると女性レフェリーに抱擁したまま涙が止まらない。その時間は、約10秒。負けたチャン・ユが、ややいらつくまで抱きついていた。

▲世界一の感動に、涙が止まらなかったウォン・ミョンギョン

 チャン・ユへの握手のあと、同選手にも抱きつき(これは、あっさり終わった)、そのあとチェアマン、そしてジャッジにもかなりの時間、抱きつき、世界一の喜びを表した。

 進行を遅らせる「遅延行為」になるとの解釈もできるが、どの審判員も注意はなし。北朝鮮女子3人目の世界チャンピオン誕生をあたたかく見守った。

 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」では、今年の世界選手権で3人の世界チャンピオン(男子1・女子2)を誕生させ、女子の国別対抗得点で2位となった同国のレスリングを「全国に喜びと歓喜をもたらした」として大きく報道。金正恩総書記の賞賛のコメントも掲載した

 世界で勝てる競技として、今後も国家の威信をかけて強化してくることが予想される。日本にとっては、感動の抱擁を微笑ましく見てる状況ではない?